「火災保険って、金額以外にどうやって比較したらいいの…」
「コスパのいい火災保険って、どうやったら見つかるの…」
家に住む時に必要になってくるのが「火災保険」。
保険に入れば確かに安心ですが、金額や補償が頭を悩ませることになってしまいます。
火災保険の選び方について、あなたに伝えたいことは5つ。
POINT
- 一戸建てなら「割引制度」が利用できる
- マンションで欠かせない補償は「水漏れ」
- 賃貸アパートでも、自分で選べば保険料が安くなる
- 地震保険の内容は、どの保険会社も変わらない
- 共済はデメリットが多いので注意が必要
ブログをチェックしてみると、火災保険の選び方に失敗してしまって、保険料に悩まれている方が多いのが現実。
公式サイトでは分からない、火災保険の選び方について迫っていくことにします。

目次
ブログでは「火災保険の選び方」への悩みがいっぱい

ブログをチェックすると、火災保険に対する不安や悩みであふれています。
火災保険に悩まれている方の声を集めてみました。
どこが良い火災保険か分かりません…

保険会社がたくさんありすぎて、どの火災保険を選んだらいいかが分かりません。
補償をたくさん付けた方が安心な気がするんだけど、保険料が驚くほど高くなってしまって…。
我が家に合った補償が分からず、悩んでばかりです。
家財保険って、どれくらいの金額にしたらいいの…

家財保険に入りたいんだけど、どれくらいの保険料にしたらいいのか迷っています。
被害に合わなかったら保険なんてムダになるし、保険料を考えたら安い方が負担が軽いし…。
保険に入らず、貯金に回した方がお得な気がしています。
地震保険は入らないって本当なの…

私の住んでいる所は地震が起きたことがないから、地震保険に入ろうか悩んでいます。
高台に住んでいるから津波も来そうになし、周りに聞いても「地震保険」には入っていない人ばかり。
ただ、震災の映像を見ていると不安で、やっぱり地震保険って必要なのかしら…。
火災保険の1番の悩みは「補償」のつけ方。補償の選び方で、保険料は大きく変わってきます。

火災保険の選び方の決め手 ~基本編~

どの住宅タイプであっても、次の5つのポイントが選び方の基本になります。
- 補償の範囲を選ぶ
- 建物の補償金額を選ぶ
- 家財保険に入るかどうか
- 家財保険の補償金額を決める
- 短年より10年契約がお得
1 補償の範囲を選ぶ

火災保険は、
- 台風や雷など自然災害による損害
- 盗難や破損など日常生活による損害
も補償することができるのが特徴。
具体的な補償は次の通りです。
火災、落雷、破裂、爆発(ガスなど)、風災、雹災、雪災、水災、建物外部からの物体の落下、飛来、衝突、漏水などによる水濡れ、集団行動に伴う暴力・破壊行為、盗難、予測不可能かつ突発的な事故、地震、噴火、津波による損害(地震保険を付けた場合)
周囲の環境によっては、
- 水災
- 風災
- 雪災
の3つの災害補償を対象外にすることをおすすめします。
水害のリスクは要注意
マンションの高層階に住んでいるのであれば、水害のリスクは少なくなります。
ただ、高台に住んでいるからといって水害がないとは限りません。
国土交通省が出しているハザードマップで、リスク確認をすることが大切です。
関連 【火災(家財)保険の内容ガイド】どこまで補償してくれるか徹底解説
2 建物の補償金額を選ぶ

火災保険の保険料は、建物の価値(建物評価額)によって大きく変わってきます。
1000万円の価値しかない建物に、3000万円の保険をかけることはできません。
建物の評価額が下げれば保険料を安くすることができますが、補償額も少なくなってしまうので危険です。
建物評価額は「新価」がおすすめ
建物の価値(建物評価額)の決め方は2種類。
新価 | 新品に建て直すための価額 |
時価 | 新価-時間経過による消耗分 |
新価のことを「再調達価格」や「再取得価格」とも言います。
「時価」で保険料を決めてしまうと、修理費用が全額補償されないケースも…。
「新価」で保険料を計算すると、同じ金額のモノを建築・購入できるようになります。
3 家財保険に入るかどうか

火災保険に入る時は、「保険の対象」を決めることが大切。
「保険の対象」というと難しく感じますが、簡単に言うと、
- 「建物」だけにかけるか
- 「建物」と「家財」両方にかけるのか
ということです。
賃貸であれば「建物」は対象にできません。
建物と家財の具体例
「建物」と「家財」の具体的な対象物は次の通り。
建物の対象 | 家財の対象 |
|
|
注意しなければならないのは、
- エアコン
- 備え付けのオーブン
- 庭木
など、どちらに入るか保険会社によって違いがあること。
「建物」と「家財」の両方に保険をかけると安心ですが、保険料は上がってしまいます。
関連 【持ち家なら家財保険がおすすめな5つの理由】地震保険との違いは?
4 家財保険の補償金額を決める
出典:あいおいニッセイ同和損保
家財の補償額は、保険会社ではなく、自分自身で決めることになります。
全部焼失した場合に、
「いくらあれば再び買い揃えることができ、新しい住まいを探すことができるのか」
を考えた上で設定することが大切。
設定が難しい場合は、上の表のような簡易保険表を目安にするのがおすすめです。
4人家族の場合、家財保険の補償金額の目安は500万円だと言われています。
注意が必要なのは、家財の合計金額を上回る補償を受けられないこと。
自宅にある家財の合計金額が800万円なのに、1000万円の補償は受けられません。
5 短年より10年契約がお得
保険料を安くしたいなら、契約期間を10年することが大切。
契約期間が長くなると、保険料が大幅に割引されることになっています。
一般的な割引率 | |
2年 | 7.5% |
5年 | 14% |
10年 | 18% |
支払額が大きいので負担に感じるかもしれませんが、トータルで考えると断然お得です。
35年契約という長い契約期間が設定できたのは2015年まで。現在は最長10年と決まっています。
長期払いもおすすめ
一括の支払いが難しいなら、「長期払い」という選択肢もあります。
長期年払いとは…
保険期間は長期だが、保険料を1年ごとに払うやり方
長期一括払より少しだけ保険料は上がりますが、それでも割安です。
途中解約でも「解約返戻金」で安心
出典:セゾン自動車火災保険
10年などの長期契約でも、「解約返戻金」という制度があるので安心。
途中解約となっても、かなりの金額が返金されるので、解約のリスクは低いと言えます。
保険料だけを考えて補償を外してしまうと、万一の時に役に立たない保険になってしまいます。

新築一戸建て火災保険の選び方

戸建て用火災保険の選び方のポイントは2つです。
- 金額の相場を知る
- 割引制度を利用する
1 金額の相場を知る
保険を選ぶ時、保険料を相場を知っておくことが大切。
一戸建ての火災保険は、
- 建物の構造(木造か鉄骨か)
- 家の大きさ
- 補償内容
など、条件によって大きく金額が変わってきます。
補償内容 | 木造 (H構造) |
鉄骨・2×4 (T構造) |
火災・風災・水災・破損 | 25~30万 | 12~15万 |
火災・風災・破損 | 17~20万 | 8~11万 |
火災・風災 | 15~18万 | 7~10万 |
火災のみ | 7~10万 | 4~6万 |
建物補償額「1500万円」・家財補償額「300万円」で計算しています。
鉄骨造(T構造)だと、保険料は約1/2になるのでお得です。
2 割引制度を利用する
高くなりがちな戸建ての火災保険ですが、割引制度を利用することができます。
割引の種類 | 割引の条件 |
新築割引 | 新築から11か月後までに契約 |
築浅割引 | 築10年未満の建物であること |
耐火割引 | 外壁に耐火性能のある建物であること |
割引率は保険会社によって違います
割引の条件や割引率は保険会社によって違うので、個別に確認することが大切。
どんな割引を受けれられるかは、見積もりを確認すればすぐに分かりますよ。
関連 【新築火災保険のおすすめランキング】一戸建て相場はいくら?

マンション火災保険の選び方

マンション用火災保険の選び方のポイントは2つです。
- マンションは「水漏れ」の補償が大切
- 建物評価額は「購入価格」ではない
1 マンションは「水漏れ」の補償が大切
マンションで起こるトラブルで一番多いのが「水漏れ」。
ただ、
- 「火災のみ」の補償
- 「建物のみ」の補償
にしてしまうと、水漏れに対応できなくなります。
築古の中古マンションほど「水漏れ」のリスクが高まるので、注意が必要です。
2 建物評価額は「購入価格」ではない
火災保険の保険料は、建物の価値(建物評価額)によって決まります。
ただ、「マンションの購入価格が評価額」だと考えるのは、大きな間違い。
というのも、マンションの購入価格は6つの価格の合計で成り立っています。
- 宣伝費用
- 不動産会社の利益
- 土地の価格
- 消費税
- 共用部分
- 専用部分
6つの価格のうち、火災保険の対象になるのは「専用部分のみ」。
一般的には、購入価格の1/4が評価額になると言われてます。
関連 【マンション火災保険の金額ガイド】分譲や賃貸ではどこが良いの?

賃貸アパートの火災保険の選び方

賃貸アパート用火災保険の選び方のポイントは2つです。
- 大家さんのすすめる火災保険は割高
- 原状回復に必要な「借家人賠償責任保険」が大切
1 大家さんのすすめる火災保険は割高
賃貸住宅に住む方の多くは、大家さんにすすめられた火災保険に入っています。
ただ、
- 必要のない補償が付いている
- 特定の保険会社と契約し、マージンを取っている
- キリのいい値段設定にしている
など、割高な保険料を払っている場合がほとんど。
自分で火災保険を選べば、お得な価格の商品が見つけることができますよ。
2 原状回復に必要な「借家人賠償責任保険」が大切
出典:SBI日本小短
賃貸住宅の借り手には「原状回復の義務」があり、「借りた時と同じ状態」で返す必要があります。
ところが、火事によって建物が全焼してしまったりすると、損害額は恐ろしいほどの金額に…。
「借家人賠償責任保険」があれば、建物に与えた損害を賠償してくれるので、万一のリスクに備えることができますよ。
関連 【賃貸アパートの火災保険っていくら?】地震保険が必要ないの嘘

火災保険と地震保険の違い

火災保険では、
- 地震
- 噴火
- 津波
による損害までは補償してくれません。
日本は自然災害のとても多い国。
地震保険を付ければ、安心して生活することができますよ。
地震の保険の相場
地震保険の保険金額は、火災保険の30~50%の範囲内と決められています。
火災保険の補償が1000万円なら、地震保険の補償は300~500万円となります。
保険金額1000万円の場合、保険料の目安は次の通り。
構造 | 保険料(年間) |
鉄骨 コンクリート造 |
5000~2万円 |
木造 | 1~3万円 |
保険料が大きく違うのは、都道府県ごとで地震の危険性が違うから。
地震の危険性によって、保険料は3倍以上変わってきます。
地震保険は、民間と国が共同で運営している保険。補償や保険料が保険会社によって変わることはありません。
家財にも地震保険をつけるべき?
建物よりも家財の方が地震の損害を受けやすいのが現実。
災害時に少しでも早く生活再建をするために、ファミリー世帯では家財にも地震保険を付けるのがおすすめ。
単身世帯で、必要なものを少しずつ買い足していく方法で十分なら、家財にまで地震保険を付ける必要はありません。
地震保険は、ファミリー世帯にこそ付けて欲しい保険の1つです。
関連 【火災保険と地震保険の違いは5つ】賃貸マンションでも必要なの?

県民共済は火災保険に比べデメリットが多い

火災保険の代わりに、『全労済』や『都道府県民共済』などの「共済火災」に加入される方もいます。
共済とは…
非営利団体が「助け合いの精神」にもとづいて運営する保険事業のこと
保険料が安いのでお得に見えがちですが、3つのデメリットに注意が必要です。
- 組合員しか加入できない
- 補償額が制限されている
- 地震保険に入れない
1 組合員しか加入できない
火災共済に入れるのは、組合員のみ。
組合員になるには、手続きをして、出資金まで払う必要があります。
2 補償額が制限されている
火災共済は、民間の火災保険ほど補償が充実していません。
- 借家人賠償責任保険は1000万円まで
- 風水害の損害は600万円まで
と、補償額が少ないので、万一のリスクにまで対応しきれないのが現状です。
3 地震保険に入れない
地震保険は火災保険の特約なので、県民共済では加入できません。
県民共済にも地震の補償はありますが、被害額の5%が上限。
地震保険が被害額の50%まで補償してくれるのを考えると、寂しい内容となっています。
POINT
県民共済は安い掛金で加入できますが、補償には不安が残ってしまいます。
関連 【火災保険vs共済】公務員(教職員)や全労済の評判が悪い5つの理由

コスパのいい火災保険ランキング

火災保険に入ろうとする場合にまず迷うのが、「どの保険会社にしたらいいの?」ということ。
コスパのいい人気の火災保険をランキング形式で紹介します。
一戸建て・マンションおすすめランキング
1位 ホームアシスト/楽天損保

楽天損保「ホームアシスト」の特徴は5つです。
- 築浅物件の保険料がリーズナブル
- 損害保険だけでなく、費用保険金も充実
- 補償を組み合わせられる自由設計
- 24時間・365日の事故対応
- トラブルに対しての作業料や出張料が無料
⇒公式サイトへ:楽天損保「ホームアシスト」
2位 セコム安心マイホーム/セコム損保

「セコム安心マイホーム保険」の特徴は4つです。
- 3つのプランが用意されていて、選びやすい
- 特約を自由に選択できる
- 割引が充実していて、保険料が安い
- 免責金額を設定することができる
⇒公式サイトへ:セコム損保「安心マイホーム保険」
3位 ホームプロテクト総合保険/AIG損保

「ホームプロテクト総合保険」の特徴は3つです。
- 6つの契約プランが用意されていて分かりやすい
- WEB申し込みで割引が受けられる
- 実際の損害額を払ってくれるので、事故でも安心
⇒公式サイトへ:AIG損保「ホームプロテクト総合保険」
4位 「住自在」すまいの保険/日新火災

「住自在(すまいの保険)」の特徴は3つです。
- 補償が選べる自由設計
- 実際の損害額を払ってくれるので、事故でも安心
- 家財の保険金額がライフスタイルに合わせて選べる
⇒公式サイトへ:日新火災「住自在」
5位 トータルアシスト住まいの保険/東京海上日動

「トータルアシスト住まいの保険」の特徴は3つです。
- 東京海上日動は100年以上の歴史があり、信頼度が高い
- 盗難や事故など、トラブルへの補償が手厚い
- 付帯サービスが充実しているので、日常生活が安心
⇒公式サイトへ:東京海上日動「トータルアシスト」
賃貸の火災保険おすすめランキング

賃貸住宅の火災保険人気ランキングは次の通りです。
1位 お部屋を借りるときの保険/日新火災海上保険

「お部屋を借りるときの保険」の特徴は4つです。
- 弁護士相談費用も補償
- 24時間・365日サポート
- 住所変更・解約も、ネットで簡単手続き
- 保険料の見積もりが3秒でできる
⇒公式サイトへ:日新火災「お部屋を借りるときの保険」
2位 リビングアシスト/楽天損保

「リビングアシスト」の特徴は3つ。
- お手頃な保険料で、しっかり補償
- 24時間365日受付の無料サービスで安心
- ネットで手続きが完了
⇒公式サイトへ:楽天損保「リビングアシスト」
3位 愛ある家財保険/アイアル保険

「愛ある家財保険」の特徴は3つ。
- ネットで手続きが完了
- 必要な補償のみに限定
- 自分で家財保険の内容が選べる
⇒公式サイトへ:アイアル保険「愛ある家財保険」
4位 ミニケア賃貸保険/チューリッヒ保険

「ミニケア賃貸保険」の特徴は3つ。
- ネットでいつでも簡単に手続きできる
- 最短で翌日からの補償が可能
- 安心のチューリッヒグループ
⇒公式サイトへ:チューリッヒ保険「ミニケア賃貸保険」
5位 新すまいRoom保険/ジャパン保険

「新すまいRoom保険」の特徴は4つ
- ルームシェアにも対応
- 「免責なし」なので、自己負担金ゼロ
- 旅行や出張中の、事故や盗難も補償
- 事故後のホテル代まで補償
⇒公式サイトへ:ジャパン保険「新すまいRoom保険」
ランキングには問題点も…
ランキングは参考にはなりますが、単純な順位だけを見て選ぶのは危険。
というのも、
- 保険会社によって、得意不得意がある
- 同じ保険会社でも、商品によって補償やサポートが全然違う
など、ランキングでは分からない点もたくさん。
1つ1つの保険商品を細かく見ていくことが大切です。
1つの火災保険でも補償の付け方は様々。見積もりを取れば、必要な補償が分かりますよ。

火災保険の見積もりを少しでも安くする方法

住宅メーカーからも火災保険をおすすめされますが、割高な保険料を取られることがほとんど。
保険料を少しでも安くするなら、「火災保険の一括見積もり」を利用するのが1番。
特におすすめなのが「火災保険の窓口」です。

実際に「火災保険の窓口」を利用して分かったメリットは5つ。
- 最短で当日に見積もりが届く
- 専門のコンサルタントに無料相談ができる
- 最大29商品の見積もりができる
- 契約実績が豊富なので、信頼度が高い
- 期間限定キャンペーン実施中
あまりに早く見積もりが届くので、ビックリすること間違いなしです。
関連 【火災保険一括見積もりランキング】デメリットやキャッシュバック情報は?
火災保険の見積もりを比較


私は一条工務店で家を建てましたが、ハウスメーカーの火災保険と比べると次の通り。
内容 | 一括見積もり | ハウスメーカー |
建物の保険料 | 19万9670円 | 21万9470円 |
地震保険(建物) | 3万6900円 | 3万6900円 |
家財保険 | 3万7010円 | 3万6810円 |
地震保険(家財) | 4500円 | 4500円 |
合計 | 27万8080円 | 29万7680円 |
一括見積もりを利用することで、2万円近い保険料の削減に成功しています。
住宅メーカーがすすめる火災保険は必ずしもお得とは限りません。
【まとめ】火災保険は不要な補償を外すことがポイントです

火災保険の選び方についてまとめます。
POINT
- 一戸建てなら「割引制度」が利用できる
- マンションで欠かせない補償は「水漏れ」
- 賃貸アパートでも、自分で選べば保険料が安くなる
- 地震保険の内容は、どの保険会社も変わらない
- 共済はデメリットが多いので注意が必要
保険選びが苦手な人にこそ、一括見積もりがおすすめだと言えますね。
大切な家族を守る火災保険が手に入ります。
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