「火災保険って、どんなケースで利用できるの…」
「私にはどんな補償が必要なのかしら…」
家に住む時に必要になってくるのが「火災保険」。
保険に入れば確かに安心ですが、金額や補償が頭を悩ませることになってしまいます。
火災保険の補償について、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- どこまで補償を付けるかによって、保険料は大きく変わる
- 火災保険は子供やペット、外出先での損害まで補償してくれる
- 家財保険や地震保険も考えて、加入することが大切
金額だけで火災保険を選んでしまい、後悔する人が多いのも事実…
公式サイトでは分からない、補償内容の真実に迫っていくことにします。

目次
火災保険の補償内容で相場は大きく変わる

火災保険は、
- 建物の構造(木造か鉄骨か)
- 家の大きさ
- 補償内容
などの条件によって、大きく保険料が変わってきます。
補償内容 | 木造 (H構造) |
鉄骨・2×4 (T構造) |
マンション (M構造) |
火災・風災・水災・破損 | 25~30万 | 12~15万 | 8~10万 |
火災・風災・破損 | 17~20万 | 8~11万 | 6~8万 |
火災・風災 | 15~18万 | 7~10万 | 5~7万 |
火災のみ | 7~10万 | 4~6万 | 4~5万 |
建物補償額「1500万円」・家財補償額「300万円」で計算しています。
鉄骨造(T構造)だと、保険料は約1/2になるのでお得です。
補償の加入率は?
実際に火災保険に入っている人の補償内容は次の通りです。
内容 | 補償する | 補償しない |
水災 | 20% | 80% |
風災 | 78% | 22% |
破損 | 67% | 33% |
実態調査により
- 水災の補償を外している人が多い
- 火災のみの補償は少ない
ことが分かりますね。
補償によって保険料が大きく変わるのが火災保険です。

火災保険はどこまで補償してくれるの?
火災保険の補償内容は、大きく4つに分けて考えることが大切です。
- 火災、落雷、破裂・爆発
- 風災・雹災・雪災
- 破損・汚損
- 水災
1 「火災、落雷、破裂・爆発」の補償内容

火災保険の基本的な補償が「火災、落雷、破裂・爆発」です。
① 「火災」の支払い事例
失火やもらい火、放火による火災で生じた損害を補償してくれます。
- 天ぷらを調理中に鍋に引火、壁紙が黒焦げに
- 隣の家で火事が発生、自宅に燃え移った
- 電子レンジがショートして、火事が発生
- 放火が原因で家が全焼
② 「落雷」の支払い事例
落雷が原因の損害を補償してくれます。
- 落雷によって、電化製品が故障
- 落雷で自宅の屋根が壊れた
- 落雷が原因で、火事が発生
③ 「破裂・爆発」の支払い事例
ガス漏れなどによる破裂・爆発の損害を補償してれます。
- キッチンのガス漏れが原因で爆発、建物が被害に
- 近くの工場で爆発が発生、窓ガラスが割れてしまった
2 風災・雹災・雪災の補償内容

全体の78%の人が、火災保険に「風災・雹災・雪災」の補償をプラスしています。
① 「風災」の支払い事例
強風や竜巻、台風などの損害を補償してくれます。
- 強風でアンテナが倒れ、壁に穴が開いた
- 竜巻でモノが飛んできて、窓ガラスが割れた
- 台風でカーポートが倒壊してしまった
② 「雹災(ひょうさい)」の支払い事例
雹(ひょう)だけでなく、霰(あられ)の損害も補償してくれます。
直径5㎜以上の氷の粒が「雹(ひょう)」、5㎜未満が「霰(あられ)」になります。
- 霰(あられ)が飛んできて窓ガラスにヒビが
- 雹(ひょう)が降って、太陽光パネルが割れた
③ 「雪災」の支払い事例
雪が原因の損害を補償してくれます。
北海道や東方地方など、雪が多く降る地域では欠かせない補償ですね。
- 雪の重みでカーポートの屋根が破損
- 雪崩に巻き込まれて家が倒壊した
- 水道管が凍結、破裂してしまった
- 自宅の屋根から落雪、隣の家が壊れた
3 破損・汚損の補償

全体の67%の人が、火災保険に「破損・汚損」をプラス。
「破損・汚損」は主に5つのケースに分かれます。
① 「水濡れ」の支払い事例
漏水(ろうすい)による給排水設備の事故だけでなく、他人の家からの損害も補償してます。
- トイレの排水管が破裂し、家が汚水まみれに
- マンションの上の階で水漏れが発生、部屋が水浸しに
② 「盗難」の支払い事例
強盗や窃盗の被害を補償。
家の中だけでなく、外出先でのトラブルも補償してくれます。
- 泥棒が侵入、現金や宝石を盗まれた
- 駐車場に置いていた自転車やバイクが盗まれた
- 空き巣のせいで窓やドアが壊れたので、取り換えた
- 外を歩いていた時、バッグをひったくられた
③ 「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突」の支払い事例
自動車の突っ込みなど、外からの事故による損害を補償してくれます。
- お年寄りが運転する車が家に突っ込んできた
- 飛んできた野球ボールで窓ガラスが割れた
- 自動車の当て逃げでフェンスが壊れた
④ 「不測・突発的な事故」の支払い事例
日常生活で起きた、偶発的な事故が対象。
子供やペットまで、かなり幅広いケースの被害を補償してくれます。
被害にあったとして、機能に支障がなければ補償の対象となりません。
- 子供が友達の家で遊んでいて、オモチャを壊した
- 子供がお店の商品に当たって、落ちてしまった
- 相手とぶつかって、骨折させてしまった
- 飼っていた犬が、隣の人に噛みついた
- 自転車を運転中、止まっていた車にぶつかってしまった
- 車の運転をミスして、ガレージが壊れてしまった
⑤ 「騒擾(そうじょう)・集団行為等による暴力行為」の支払い事例
デモなど集団行動による暴力・破壊行為の損害を補償してくれます。
- デモの参加者が投げた石で、自宅の窓ガラスが割れた
- 学生運動の暴徒が家に侵入、家財を壊された
4 水災の補償内容と支払い事例

集中豪雨による洪水などの被害を補償してくれます。
ただ、「水災」の補償をプラスしている人は全体の20%しかいません。
- 洪水で家が床上浸水に、畳がボロボロに
- 台風で山崩れが発生、土砂で家の中がドロドロに
水害のリスクは要注意
マンションの高層階に住んでいるのであれば、水害のリスクは少なくなります。
ただ、高台に住んでいるからといって水害がないとは限りません。
国土交通省が出しているハザードマップで、リスク確認をすることが大切です。
保険料だけを考えて補償を選ぶのは危険。いざという時に役に立たない保険なってしまいます。

火災保険は家財にも必要?
出典:家財保険を知る
火災保険に入る時は、「保険の対象」を決めることが大切。
「保険の対象」というと難しく感じますが、簡単に言うと、
- 「建物」だけにかけるか
- 「建物」と「家財」両方にかけるのか
ということです。
賃貸であれば「建物」は対象にできません。
建物と家財の具体例
「建物」と「家財」の具体的な対象物は次の通り。
建物の対象 | 家財の対象 |
|
|
注意しなければならないのは、
- エアコン
- 備え付けのオーブン
- 庭木
など、どちらに入るか保険会社によって違いがあること。
「建物」と「家財」の両方に保険をかけると安心ですが、保険料は上がってしまいます。
家財保険の補償金額は?
出典:あいおいニッセイ同和損保
家財の補償額は、保険会社ではなく、自分自身で決めることになります。
全部焼失した場合に、
「いくらあれば再び買い揃えることができ、新しい住まいを探すことができるのか」
を考えた上で設定することが大切。
設定が難しい場合は、上の表のような簡易保険表を目安にするのがおすすめです。
4人家族の場合、家財保険の補償金額の目安は500万円だと言われています。
注意が必要なのは、家財の合計金額を上回る補償を受けられないこと。
自宅にある家財の合計金額が800万円なのに、1000万円の補償は受けられません。
小さい子供のいる家庭ほど、家財保険が重要になってきます。
関連 【持ち家なら家財保険がおすすめな5つの理由】地震保険との違いは?

火災保険と地震保険の違い

火災保険では、
- 地震
- 噴火
- 津波
による損害までは補償してくれません。
日本は自然災害のとても多い国。
地震保険を付ければ、大きな災害が起きたとしても安心して生活することができます。
地震の保険の相場
地震保険の保険金額は、火災保険の30~50%の範囲内と決められています。
火災保険の補償が1000万円なら、地震保険の補償は300~500万円となります。
保険金額1000万円の場合、保険料の目安は次の通り。
構造 | 保険料(年間) |
鉄骨 コンクリート造 |
5000~2万円 |
木造 | 1~3万円 |
保険料が大きく違うのは、都道府県ごとで地震の危険性が違うから。
地震の危険性によって、保険料は3倍以上変わってきます。
地震保険は、民間と国が共同で運営している保険。補償や保険料が保険会社によって変わることはありません。
家財にも地震保険をつけるべき?
建物よりも家財の方が地震の損害を受けやすいのが現実。
災害時に少しでも早く生活再建をするために、ファミリー世帯では家財にも地震保険を付けるのがおすすめ。
単身世帯で、必要なものを少しずつ買い足していく方法で十分なら、家財にまで地震保険を付ける必要はありません。
地震保険は、ファミリー世帯にこそ付けて欲しい保険の1つです。
関連 【火災保険と地震保険の違いは5つ】賃貸マンションでも必要なの?

【火災保険の選び方】新築や賃貸マンションでのポイントは?

住宅のタイプによっても、火災保険の選び方のポイントは変わってきます。
- 新築一戸建てなら割引制度を利用する
- 分譲マンションは「水漏れ」の補償が大切
- 賃貸アパートは「借家人賠償責任保険」が重要
新築一戸建てなら割引制度を利用する
高くなりがちな戸建ての火災保険ですが、割引制度を利用することができます。
割引の種類 | 割引の条件 |
新築割引 | 新築から11か月後までに契約 |
築浅割引 | 築10年未満の建物であること |
耐火割引 | 外壁に耐火性能のある建物であること |
割引率は保険会社によって違います
割引の条件や割引率は保険会社によって違うので、個別に確認することが大切。
どんな割引を受けれられるかは、見積もりを確認すればすぐに分かりますよ。
関連 【新築火災保険のおすすめランキング】一戸建て相場はいくら?
分譲マンションは「水漏れ」の補償が大切
マンションで起こるトラブルで一番多いのが「水漏れ」。
ただ、
- 「火災のみ」の補償
- 「建物のみ」の補償
にしてしまうと、水漏れに対応できなくなります。
築古の中古マンションほど「水漏れ」のリスクが高まるので、注意が必要です。
関連 【マンション火災保険の金額ガイド】分譲や賃貸ではどこが良いの?
賃貸アパートは「借家人賠償責任保険」が重要
出典:SBI日本小短
賃貸住宅の借り手には「原状回復の義務」があり、「借りた時と同じ状態」で返す必要があります。
ところが、火事によって建物が全焼してしまったりすると、損害額は恐ろしいほどの金額に…。
「借家人賠償責任保険」があれば建物に与えた損害を賠償してくれるので、万一のリスクに備えることができますよ。
関連 【賃貸アパートの火災保険っていくら?】地震保険が必要ないの嘘
POINT
住宅のタイプによって、必要な補償は違います。特に、マンションやアパートはお隣からの影響が大きくなっています。
関連 【火災保険選び方の決め手】マンション・戸建て・賃貸の5つのポイント

火災保険の見積もりを少しでも安くする方法

住宅メーカーからも火災保険をおすすめされますが、割高な保険料を取られることがほとんど。
保険料を少しでも安くするなら、「火災保険の一括見積もり」を利用するのが1番。
特におすすめなのが「火災保険の窓口」です。

実際に「火災保険の窓口」を利用して分かったメリットは5つ。
- 最短で当日に見積もりが届く
- 専門のコンサルタントに無料相談ができる
- 最大29商品の見積もりができる
- 契約実績が豊富なので、信頼度が高い
- 期間限定キャンペーン実施中
あまりに早く見積もりが届くので、ビックリすること間違いなしです。
関連 【火災保険一括見積もりランキング】デメリットやキャッシュバック情報は?
火災保険の見積もりを比較


私は一条工務店で家を建てましたが、ハウスメーカーの火災保険と比べると次の通り。
内容 | 一括見積もり | ハウスメーカー |
建物の保険料 | 19万9670円 | 21万9470円 |
地震保険(建物) | 3万6900円 | 3万6900円 |
家財保険 | 3万7010円 | 3万6810円 |
地震保険(家財) | 4500円 | 4500円 |
合計 | 27万8080円 | 29万7680円 |
一括見積もりを利用することで、2万円近い保険料の削減に成功しています。
住宅メーカーがすすめる火災保険は必ずしもお得とは限りません。
【まとめ】火災保険は台風まで補償してくれる保険です

火災保険の補償内容についてまとめます。
POINT
- どこまで補償を付けるかによって、保険料は大きく変わる
- 火災保険は子供やペット、外出先での損害まで補償してくれる
- 家財保険や地震保険も考えて、加入することが大切
保険選びが苦手な人にこそ、一括見積もりがおすすめだと言えますね。
大切な家族を守る火災保険が手に入ります。
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