「地震保険って、どんな時に役に立つのかしら…」
「被害にあった時に、どれくらいのお金がもらえるの…」
家に住む時に必要になってくるのが「万一の備え」。
多くの方が火災保険に加入していますが、気になってくるのは「地震保険に加入した方がいいの?」ということです。
地震保険について、あなたに伝えたいことは5つ。
POINT
- 火災保険では、地震や津波の補償が受けられない
- 保険料は、都道府県によって3倍以上の差がある
- 保険金額は、損害によって4つのパターンに分けられる
- 地震保険の内容は、どの保険会社でも同じ
- 賃貸アパートでも、地震保険に加入できる
公式サイトでは分からない、地震保険の真実に迫っていきます。

【地震保険と火災保険の違い】単独加入できる?

「火災保険」と「地震保険」の違いを簡単にまとめると次のようになります。
地震保険 | 火災保険 | |
運営団体 | 民間の損害保険会社 | 国と民間の共同運営 |
補償の対象 | 居住用の建物・家財のみ | 事務所や店舗、工場もOK |
補償の範囲 | 地震・保険・津波 | 火災・水災・盗難など様々 |
保険料の算出方法 | 建物や家財の価値(評価額) | 火災保険の30~50% |
保険料控除 | 〇 | × |
単独加入 | × | 〇 |
地震保険について、特に注意して欲しいのは次の6つです。
- 補償内容の違い
- 保険料の相場
- 保険料の控除が受けられる
- 家財の地震保険
- 加入率は約60%
- 地震保険は単独で加入できない
1 補償範囲が大きく違う
地震保険の対象となるのは、地震による直接的・間接的な損害。
火災保険では、
- 地震
- 噴火
- 津波
- 地震による延焼
の損害までは補償してくれません。
東日本大震災、阪神淡路大震災のような大規模地震に備えるためには、地震保険の加入が必須です。
具体的な支払い事例
地震保険が支払われる具体的なケースは次の通りです。
- 地震の揺れで、家が倒壊した
- 地震による津波で、家が流された
- 噴火による噴石や火山灰で、屋根や太陽光パネルに穴が空いた
- 地震で土砂崩れが発生、家が埋没してしまった
- 地震が原因で火災が発生、家が延焼した
関連 【火災保険の内容ガイド】どこまで補償してくれるか徹底解説
2 保険料の相場
地震保険の保険料は、建物の構造で大きく違ってきます。
保険金額1000万円の場合、保険料の目安は次の通り。
構造 | 保険料(年間) |
鉄骨 コンクリート造 |
5000~2万円 |
木造 | 1~3万円 |
保険料に幅があるのは、都道府県ごとで地震の危険性が違うから。
地震の危険性によって、保険料は3倍以上変わってきます。
保険料の比較は意味がありません
地震保険は、民間と国が共同で運営している保険。
補償や保険料が保険会社によって変わることはありません。
3 地震保険は所得控除が受けられる
平成19年に「地震保険料控除」制度がつくられ、
- 所得税
- 住民税
の控除が受けられるように。
控除額の上限は5万円で、年間保険料によって変わってきます。
年間保険料 | 住民税控除 | 所得税控除 |
5万円以下 | 保険料全額 | 保険料×1/2 |
5万円超 | 5万円 | 2万5000円 |
地震保険控除を受けるには、「年末調整」か「確定申告」が必要な点に注意してください。
以前は火災保険の控除もありましたが、平成18年から対象外となっています。
4 家財にも地震保険は必要?
地震の損害を受けやすいのは、建物よりも家財。
災害時に少しでも早く生活再建をするために、ファミリー世帯では家財にも地震保険を付けるのがおすすめ。
単身世帯で、必要なものを少しずつ買い足していく方法で十分なら、家財にまで地震保険を付ける必要はありません。
5 地震保険の加入率は約60%
出典:地震保険統計速報
地震保険の加入率は年々上がっていて、60%以上の人が火災保険に付帯しています。
ただ、
- 宮城県:約86%
- 長崎県:約47%
というように、地域差がかなり大きいのが現状です。
6 地震保険は単独で加入できない
地震保険は火災保険の付帯によるもの。
地震保険単独での加入は不可能です。
「火災共済」でも加入できません
火災保険の代わりに「火災共済」に入ってしまうと、地震保険に入れないことに。
「火災共済」は補償も乏しいので、選ぶ時は注意が必要です。
地震保険は火災保険の特約。「共済」を選んでしまうと加入できなくなってしまいます。
関連 【火災保険vs共済】公務員(教職員)や全労済の評判が悪い5つの理由

地震保険の補償金額はいくら?内容は?

地震保険の保険金額は、火災保険の30~50%の範囲内と決められています。
火災保険の補償が1000万円なら、地震保険の補償は300~500万円となります。
ただ、すべての損害で100%の保険金がもらえるわけではありません。
地震の損害によって
- 全損
- 大半損
- 小半損
- 一部損
の4つの段階に分けられ、金額が決定。
火災保険のように修理の見積もりを取る必要がないので、保険金の支払いはスムーズです。
建物の保険金額と内容
損害の程度 | 保険金額 | 損害の状況 |
全損 | 保険金額の100% |
|
大半損 | 保険金額の60% |
|
小半損 | 保険金額の30% |
|
一部損 | 保険金額の5% |
|
家財の保険金額と内容
損害の程度 | 保険金額 | 損害の状況 |
全損 | 保険金額の100% | 家財の損害額が、時価の80%以上 |
大半損 | 保険金額の60% | 家財の損害額が、時価の60~80% |
小半損 | 保険金額の30% | 家財の損害額が、時価の30~60% |
一部損 | 保険金額の5% | 家財の損害額が、時価の10~30% |
保険金の目安
契約上の保険金額が1000万円だとすると
- 全損:1000万円
- 大半損:600万円
- 小半損:300万円
- 一部損:50万円
ということになりますね。
地震保険でもらえるお金は、損害の大きさで違ってきます。

賃貸マンションでも地震保険は必要?

マンションの地震保険について、知って欲しいことは2つです。
- 分譲マンションの地震保険は「専有部分」のみ
- 賃貸アパートでも地震保険は入れます
1 分譲マンションの地震保険は「専有部分」のみ
出典:ダイワファミリークラブ
分譲マンションの場合、地震保険をかけられるのは「専有(専用)部分」だけです。
専有部分と言うと難しく感じますが、簡単に言えば「部屋の中」。
オーナー(あなた)の所有物で、ドアやクロスなどのインテリアを自由に変えることができる部分とも言えます。
ベランダは共有(共用)部分
専有部分以外で、マンションに住んでいる人みんなが利用する場所が「共用(共有)部分」。
意外に思うかもしれませんが
- ベランダやバルコニー
- 窓やサッシ
- 玄関ドア
なども共用部分。
共有部分なので、勝手にデザインを変更したり、取り外したりはできませんよ。
共用部分の地震保険は、マンションの管理組合が加入することになっています。
関連 【マンション火災保険の金額ガイド】分譲や賃貸ではどこが良いの?
2 賃貸アパートでも地震保険は入れます
賃貸アパートの場合、住宅を所有者していないので、建物に地震保険をにかけることは不可能。
ただ、賃貸住宅であっても、家財には地震保険をかけられます。
地震保険は後からでも加入できるので、気になる方は保険会社に問い合わせてみてください。
賃貸住宅であっても、地震保険に加入していると安心して生活することができます。
関連 【賃貸アパートの火災保険っていくら?】更新や解約の注意点は5つ

新築火災保険の口コミランキング

どの火災保険に入っても、地震保険の内容は変わりません。
つまり、火災保険を選ぶ時は、「どこの保険会社の補償がしているか」が大きなポイントに。
今人気を集めている火災保険を、ランキング形式で紹介します。
関連 【新築火災保険のおすすめランキング】一戸建て相場はいくら?
1位 ホームアシスト/楽天損保

楽天損保「ホームアシスト」の特徴は5つです。
- 築浅物件の保険料がリーズナブル
- 損害保険だけでなく、費用保険金も充実
- 補償を組み合わせられる自由設計
- 24時間・365日の事故対応
- トラブルに対しての作業料や出張料が無料
⇒公式サイトへ:楽天損保「ホームアシスト」
2位 セコム安心マイホーム/セコム損保

「セコム安心マイホーム保険」の特徴は4つです。
- 3つのプランが用意されていて、選びやすい
- 特約を自由に選択できる
- 割引が充実していて、保険料が安い
- 免責金額を設定することができる
⇒公式サイトへ:セコム損保「安心マイホーム保険」
3位 ホームプロテクト総合保険/AIG損保

「ホームプロテクト総合保険」の特徴は3つです。
- 6つの契約プランが用意されていて分かりやすい
- WEB申し込みで割引が受けられる
- 実際の損害額を払ってくれるので、事故でも安心
⇒公式サイトへ:AIG損保「ホームプロテクト総合保険」
4位 「住自在」すまいの保険/日新火災

「住自在(すまいの保険)」の特徴は3つです。
- 補償が選べる自由設計
- 実際の損害額を払ってくれるので、事故でも安心
- 家財の保険金額がライフスタイルに合わせて選べる
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5位 トータルアシスト住まいの保険/東京海上日動

「トータルアシスト住まいの保険」の特徴は3つです。
- 東京海上日動は100年以上の歴史があり、信頼度が高い
- 盗難や事故など、トラブルへの補償が手厚い
- 付帯サービスが充実しているので、日常生活が安心
⇒公式サイトへ:東京海上日動「トータルアシスト」
見積もりを取ることのがおすすめ
ランキングは参考にはなりますが、単純な順位だけを見て選ぶのは危険。
というのも、
- 保険会社によって、得意不得意がある
- 同じ保険会社でも、商品によって補償やサポートが全然違う
など、ランキングでは分からない点もたくさん。
実際に見積もりを取って、1つ1つの保険商品を細かく見ていくことが大切です。
1つの火災保険でも補償の付け方は様々。見積もりを取れば、必要な補償が分かりますよ。
関連 【火災保険一括見積もりランキング】デメリットやキャッシュバック情報は?
【まとめ】地震保険は火災保険の選び方に関係なし

地震保険の特徴をまとめます。
POINT
- 火災保険では、地震や津波の補償が受けられない
- 保険料は、都道府県によって3倍以上の差がある
- 保険金額は、損害によって4つのパターンに分けられる
- 地震保険の内容は、どの保険会社でも同じ
- 賃貸アパートでも、地震保険に加入できる
保険料を安くしたいなら、「共済火災」を選ぶより「一括見積もり」の方が効果が高いと言えますね。
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