「マンションって、どの方法で建てるのがお得なの…」
「”s造”と”rc造”って、どこが違うのかしら…」
マンションを建てる時に大切になってくるのが「構造」。
ただ、構法を選び間違えてしまうと、マンションの価値が半減してしまうことがあるのも事実です。
マンションの建築方法について、あなたに伝えたいことは4つ。
POINT
- マンションの高さで、最適な建築方法が違ってくる
- 軽量鉄骨は「音漏れ」が多く、苦情を受けやすい
- 分譲マンションにするなら、「鉄筋コンクリート造」の厚さに注意
- 「ラーメン構造」が人気なのは、空間が広くとれるから
建築会社が教えない、建築方法の真実に迫っていくことにします。

目次
マンションの建築構造は4つ

マンションの建築方法は主に次の4種類
- 木造(W造)
- 鉄骨造(S造)
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
坪単価の違いは?
構造体の種類によって、マンションの坪単価は大きく違ってきます。
骨組構造 | 坪単価 |
木造 | 40~60万円 |
軽量鉄骨造 | 50~70万円 |
重量鉄骨造 | 60~80万円 |
鉄筋コンクリート造 | 70~100万円 |
鉄骨鉄筋コンクリート造 | 60~80万円 |
ただし、坪単価には
- 人件費
- 資材費
も含まれているので、建設予定地による違いも大きくなっています。
耐用年数や防音性能の違いは?
住宅用の場合、それぞれの構造体による耐用年数の違いは次の通り。
骨組構造 | 耐用年数 | 防音性 | 耐震性 | 耐火性 |
木造 | 22年 | × | × | × |
鉄骨造(4㎜以下) | 27年 | △ | △ | △ |
鉄骨造(4㎜以上) | 34年 | 〇 | 〇 | 〇 |
鉄筋コンクリート造 | 47年 | ◎ | 〇 | ◎ |
鉄骨鉄筋コンクリート造 | 47年 | ◎ | ◎ | ◎ |
建物の耐用年数とは、あくあで税法上の耐用年数のこと。
実際の寿命ではないので、メンテナンスの仕方によって大きく変わってきます。
鉄骨造(特に軽量鉄骨)にするなら、防音対策が必須だと言えますね。
関連 【マンション建築費の嘘】坪単価で分からない建設費用の真実とは?

鉄筋コンクリート造(RC造)は壁厚に注意

マンションで最も多いのが「鉄筋コンクリート造(RC造)」。
「RC」は英語の「Reinforced Concrete」の略で、直訳すると「補強されたコンクリート」という意味。
「鉄筋コンクリート」は、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めたモノ。
2つの物質を組み合わせているので、
- 鉄筋:引っ張り強度は強いが、熱に弱く錆びやすい
- コンクリート:高い圧縮強度は高いが、引っ張り強度は低い
という、お互いの短所をカバーし合っているのが特徴です。
「鉄筋コンクリート造(RC造)」が使われることが多いのが「10階建てまでの中低層マンション」。
最近では、高強度の鉄筋コンクリートが開発され、高層マンションに使われることも多くなっています。
「鉄筋コンクリート造」のデメリット
「鉄筋コンクリート」の短所は熱伝導率が高いこと。
夏は暑く・冬は寒くなりやすくなり、冷暖房費が高くなる傾向にあります。
分譲マンションほど壁や床が厚い
「鉄筋コンクリート造(RC造)」の壁の厚さは150㎜以上が一般的。
分譲マンションなど、より高い居住性が求められる場合は、壁厚を200㎜以上にして防音性を高めています。

「鉄骨造(S造)」は防音対策が必要
出典:家仲間コム
「鉄筋コンクリート造」の次にマンションで多いのが「鉄骨造(S造)」
「S」は英語の「Steel(鋼)」の略で、柱や梁に鉄骨を使用しています。
「鉄骨造」は、
- 「鉄筋コンクリート造」よりも大きな空間が造れる
- 工場生産されるので、品質が一定で工期が短い
- 建物が軽くなるので、地盤への負担が少ない
などが特徴。
ただ、遮音性が低く・揺れに弱いので、制振装置などの対策が必要になってきます。
「重量鉄骨」と「軽量鉄骨」の違い
鉄骨造中には、「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」の2種類があり、違いは次の通りです。
種類 | 厚さ | 用途 |
軽量鉄骨 | 6㎜未満 | 一般住宅・低層アパート |
重量鉄骨 | 6㎜以上 | ビル・高層マンション |
軽量鉄骨は「音漏れ」が多くうるさい
鉄骨造は防音性が低く、厚さの薄い「軽量鉄骨」は特に音が響きやすくなっています。
壁を叩いて高い音が響いたら、中が空洞で防音性が低い証拠。
防音性を高めるためには
- グラスウール
- 防音フィルム
などを仕込むのが有効ですが、建築費を安くするためにクロス仕上げのみの物件も多く見られます。

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の特徴
出典:ノムコム
大型マンションや高層ビルなどの大規模建築物に多く使われるのが「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」。
「SRC」は英語の「Steel Reinforced Concrete」の略で、鉄筋で囲った型枠にコンクリートを流し込んで造られたモノ。
「鉄骨造」と「鉄筋コンクリート造」の長所を兼ね備えた構造で、強度や耐久性が高いのが特徴。
ただ、「鉄骨造」と「鉄筋コンクリート造」よりも建築コストが高いのがデメリットです。

ラーメン構造とブレース構造の違い
出典:大和リース株式会社
マンションで最も使われて構造形式が「ラーメン構造」。
「ラーメン構造」は、「柱」と「梁」を溶接などで接合することで建物を支える構造です。
筋交いなどの「ブレース」が入っていないので、間口が自由に取れ、空間が広くとれるのが特徴。
ただ、圧力を「ブレース」に流すことができないので、大きな地震が起こると変形や破断の恐れが出てきます。
「ラーメン構造」と「ブレース構造」は形式の違いなので、耐震強度には関係ありません。
「壁式プレキャストコンクリート構造」のデメリット
出典:ノムコム
「壁式構造」は、柱や梁を使わずに、天井や床を合わせた合計6枚の壁で支える構造のこと。
木造の場合は、「2×4工法(ツーバイフォー)」と言われる構造です。
最近では、床や壁などのパネルを工場で製造し、現場で組み立てる「壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造(PCa)」が主流になってきています。
「壁式構造」は「ラーメン構造」よりも耐震性に優れていますが、建物が重くなるのがデメリット。
5階建てまでの低層マンションでしか「壁式構造」を見かけることはありません。
「ラーメン構造」と「壁式構造」の見分け方
「ラーメン構造」と「壁式構造」を見分けるのは簡単。
部屋の角など、柱や梁が室内に出っ張っている部分があるなら「ラーメン構造」だと言えます。
また、6階以上の中・高層マンションならほぼ間違いなく「ラーメン構造」です。
【まとめ】マンション壁の建築方法
マンションの建築方法についてまとめます。
POINT
- マンションの高さで、最適な建築方法が違ってくる
- 軽量鉄骨は「音漏れ」が多く、苦情を受けやすい
- 分譲マンションにするなら、「鉄筋コンクリート造」の厚さに注意
- 「ラーメン構造」が人気なのは、空間が広くとれるから
マンションの建築費用が高くなるのは、広告費や人件費も大きな原因。
ただ、広告費や人件費分は値引きもされやすく、3000万円以上の値引きをされることも…。
相見積もりを取れば、安くて品質の高いマンションを建てることができますよ。
関連 【マンション建築費をシュミレーション】100戸の建設費がお得な理由とは?
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坪単価によって建築費用を計算しても目安にしかならず、実際にはほとんど役に立ちません。
本当の建築費用を知りたければ、
それぞれの建築会社に見積もりを取る
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