「“尺”って、具体的にどれくらいの長さなの…」
「法律で禁止されてるのに、どうして今でも使われているの…」
家づくりに欠かせない単位が「尺」。
「尺」を理解することで、日本の家づくりの歴史を知ることができます。
「尺」について、あなたに伝えたいことは5つ。
POINT
- 大工が今でも「尺」を使うのは、感覚に合った単位だから
- 「尺」を使うことは法律で禁止されている
- 1尺は「約30.3㎝」と決められたのは、明治時代になってから
- 着物で使う「尺」は、一般的な「尺」とは長さが違う
- 「尺」と「フィート」が同じ長さなのは、身体を使った長さだから
ただ、「尺」の意味を知らず家を建ててしまい、後悔している人が多いのも事実…。
ハウスメーカーが教えない、「尺」の真実に迫っていくことにします。

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尺とは「指を使った長さ」のこと

尺とは、「尺貫法」で使われる長さの単位のこと。
親指と人差し指を広げて長さを測る様子からできた「象形文字」なっています。
尺の意味 | 言葉の例 |
長さ | 尺八(シャクハチ)・尺貫法(シャッカンホウ) |
ものさし | 尺度(シャクド)・曲尺(キャクシャク) |
わずか・少し | 尺寸(セキスン)・尺地(セキチ) |
手紙 | 尺簡(セキカン)・尺書(セキショ) |
日本は「尺貫法」を使っていました
尺貫法とは、
- 長さの単位:尺
- 体積の単位:升
- 質量の単位:貫
を基本単位とした、日本に古くからある計量法。
「尺」は東アジアで広く使われていますが、「貫」は日本独自の単位。
つまり、「尺貫法」も日本独自の文化だと言えます。
法律により「尺」から「㎝」へ
明治時代になり、世界共通で使える単位制度を確立するために、
- 長さの単位:m
- 質量の単位:㎏
とする「メートル法」を採用することを法律で制定(度量衡法)。
現在では、「尺貫法」を取引や証明に使うことが法律で禁止されています(計量法)。
“物差し”として「尺」や「貫」を使うことは問題ありません。大工さんの多くは感覚として「尺」を今でも使っています。
家づくりの現場では、今でも「尺貫法」が根強いています。

1尺・1間・1寸は約何センチ?

尺の長さは時代・地域によってバラバラでしたが、明治時代に次のように定義されています。
- 1尺=10/33m(約30.3㎝)
- 1寸=1尺の1/10(約3.03㎝)
- 1間=6尺(約1.82m)
尺寸換算の早見表
それぞれの長を「m(㎝)」に換算すると、次のようになります。
1尺 | 30.3㎝ | 1寸 | 3.03㎝ | 1間 | 1.82m |
2尺 | 60.6㎝ | 2寸 | 6.06㎝ | 2間 | 3.64m |
3尺 | 90.9㎝ | 3寸 | 9.09㎝ | 3間 | 5.46m |
4尺 | 121.2㎝ | 4寸 | 12.12㎝ | 4間 | 7.28m |
5尺 | 151.5㎝ | 5寸 | 15.15㎝ | 5間 | 9.10m |
6尺 | 181.8㎝ | 6寸 | 18.18㎝ | 6間 | 10.92m |
7尺 | 212.1㎝ | 7寸 | 21.21㎝ | 7間 | 12.74m |
8尺 | 242.4㎝ | 8寸 | 24.24㎝ | 8間 | 12.74m |
9尺 | 272.7㎝ | 9寸 | 27.27㎝ | 9間 | 16.38m |
10尺 | 303.0㎝ | 10寸 | 30.30㎝ | 10間 | 18.2m |
尺モジュールとメーターモジュールの違い

家を設計する時の基本となる単位が「モジュール」。
現在の日本では、次の2種類の「モジュール」が採用されています。
- メーターモジュール:1000㎜(1m)
- 尺モジュール:910㎜
「メーターモジュール」を採用すると空間に“ゆとり”ができますが、その分だけ家も大きくなり建築費用が高くなることに…。
どちらの「モジュール」もメリット・デメリットがあるので、実際に設計して考えることが大切です。
POINT
- 「尺モジュール」:設計の自由度が高い
- 「メーターモジュール」:生活しやすい
関連 【尺モジュールを徹底ガイド】廊下や階段の内寸幅はどうなるの?
関連 【メーターモジュールを徹底解説】間取りのデメリットとは?

1尺5寸・5尺8寸などの長さを考えるなら「計算ツール」がおススメ

「尺」や「寸」が入り混じった複雑な計算をするなら「尺・センチ変換ツール」を使うのがおススメ。
- メートル⇒尺へ
- 尺⇒メートルへ
が、すぐに換算することができるようになっています。

着物の1尺で使うのは「鯨尺」

呉服店など、着物や浴衣のサイズを測る時に使うのは「鯨尺(くじらじゃく)」。
仕立てに「鯨の髭(ひげ)」を物差しとして使ったことが由来となっています。
建築現場で使う「曲尺(かねじゃく)」とは長さが違い、次のように定義されています。
- 1尺=37.88㎝
- 1丈=10尺=100寸=1000分
つまり、「鯨尺」は「曲尺」の1.25倍の長さになる訳です。
「鯨尺」を取引や証明に使うことも法律上は禁止。ただ、“物差し”として使うことは問題ありません。
呉服店で使う「尺」は、一般的な「曲尺」と長さが違うので注意が必要です。

「1寸」と「1フィート(feet)」は、ほぼ同じ寸法

フィートは「ヤード・ポンド法」で使われる長さの単位のことで、足の大きさを元にした身体尺。
フィートも「尺」と同じように地域・時代によってバラバラでしたが、メートル法によって次のように定義されています。
- 1フィート:1200/3937m(約30.4㎝)
- 1ヤード:フィードの3倍(約91.4㎝)
つまり、「1尺(30.3㎝)」と「1ヤード(30.4㎝)」はわずか「1㎜」しか変わらないことに。
実際、自分の手を開いて足に当ててみると、ほとんど変わらないことに気付くはずです。
POINT
尺は「手」・フィートは「足」を基準にした長さ。自然と同じ長さとなっています。
【まとめ】尺は日本人の感覚に合った長さ

「尺」についてまとめます。
POINT
- 大工が今でも「尺」を使うのは、感覚に合った単位だから
- 「尺」を使うことは法律で禁止されている
- 1尺は「約30.3㎝」と決められたのは、明治時代になってから
- 着物で使う「尺」は、一般的な「尺」とは長さが違う
- 「尺」と「フィート」が同じ長さなのは、身体を使った長さだから
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