「壁紙の種類が多すぎて、どれを選んだらいいの分からない…」
「アクセントクロスで失敗したくないんだけど、どうしたらいいの…」
部屋の中で一番面積が広くなる壁紙は、インテリアのイメージを左右する重要なアイテム。
特に、アクセントクロスは部屋の雰囲気をガラリと変える効果がある分だけ、後悔する人が続出しています。
アクセントクロスや壁紙について、あなたに伝えたいことは5つ。
POINT
- アクセントクロスの量は、壁全体20%程度におさえる
- 黒色のアクセントクロスはデメリットも多い
- サンゲツの施工例を見ながらイメージを固めるのがおすすめ
- リビングや寝室のアクセントクロスは失敗しやすい
- 北欧・木目・レンガ調のアクセントクロスが人気
実際の施工例を元に、クロスや壁紙選びのポイントをお伝えすることにします。

目次
ブログに判明したアクセントクロス選びの失敗・後悔

最近では多くの人が、家づくりの様子をブログで公開しています。
ただ、壁紙やアクセントクロスに関しては、失敗や後悔されている方が多いのが現状です。
壁紙が白すぎた

「白い壁紙にすると広く見えるよ!」と友達に教えてもらったので、新築のリビングを真っ白なクロスにすることに。
ところが、実際に貼ってみると、白すぎるせいかリビングにいても全然落ち着かないんです。
確かに白色は明るく広く感じるんだけど、もう少しトーンを抑えた白色クロスにすべきだった後悔しています。
傷が目立って落ち込みます

かなり質感のあるデザインクロスを選択しました。
実際に貼ってみると確かにステキで当初は大満足。
ただ凸凹デザインなので、傷がとっても目立っちゃうんです。
生活していくことを考えたら、もっと人やモノが当たらない場所にアクセントクロスをするのが正解な気がします。
無難にしすぎたデザインに飽きる…

クロスに失敗したくなかったので、全部の部屋を無難な色とデザインのクロスにすることに。
無難なクロスを選んだので大きな失敗はないんだけど、どうも物足りない感じが…。
もっと冒険して、カラーやデザインのはっきりした壁紙にするべきでした。
アクセントクロスが目立ってくれません

サンプル画像を見て、気に入る質感のデザインクロスがあったのでそれを選択。
ところが実際に貼ってみると、全然質感が目立たないんです。
やっぱり実物を見ないとダメですね。
リビングが暗くなりすぎて…

落ち着いた雰囲気にしたかったので、リビング全体を黒の壁紙に。
ただ、黒色なので光を吸収してしまって、昼間も薄暗い空間に。
リビングも狭く窮屈な感じがしてしまい、居心地が悪くなってしまいました。
サンプルしか見ずにクロスを選んでしまうと、失敗や後悔することが多くなっています。

壁紙選びの基本5ポイント

アクセントクロスを選ぶ前に、べースとなる壁紙を決めること大切。
壁紙選びのポイントは次の5つです。
- 白やアイボリーのクロスは合わせやすい
- 2つの部屋を同じクロスにすると、空間につながり・奥行きが出る
- 質感のある凸凹の壁紙は、空間に深みや厚みが出してくれる
- 実際に施工すると、カタログより明るく見える(特に白系は注意)
- 実物は、カタログより色や質感が目立たない
カタログは、プロのカメラマンが光を上手に当てて撮影しています。
実物をカタログと同じだと思って施工すると、失敗してしまいますよ。
家庭の電気や自然な採光では、思った以上にデザインが目立ちません。

使いすぎに注意!アクセントクロスの選び方

実際にアクセントクロスを選ぶ時には、次の6つポイントを抑えることが大切です。
- インテリアのイメージを確認する
- 床材やドアの色調と合わせて基本色を考える
- なるべく大きなサンプルで確かめる
- 床、壁、天井の色彩効果を考える
- 機能性壁紙を利用する
- アクセントクロスの分量に注意する
1 インテリアのイメージを確認する
出典:サンゲツ
クロスや壁紙を考える前に、家や部屋のイメージを決めることが大切。
- モダン
- シック
- ナチュラル
など、イメージに合わせて壁紙(クロス)を選ぶことで、コーディネートもしやすくなります。
気に入ったカタログの写真を切り取っておくと、設計士やコーディネーターにイメージを伝えやすくなりますよ。
関連 【ハウスメーカー資料一括請求の教科書】注文住宅用カタログの必要性とは?
2 床材やドアの色調と合わせて基本色を考える
出典:サンゲツ
インテリアは、床材や扉などの素材や色とのコーディネートが大切。
壁紙だけを見て選んでしまうと、全体のバランスが崩れることに…。
壁紙のベース色を建具の色調に合わせることで、お部屋に統一感が生まれます。
関連 失敗や後悔したくない!建具の色とフローリングの床色との関係性
3 なるべく大きなサンプルで確かめる

カタログより、実際の仕上がりは明るく淡く見えることがあります。
また、小さなサンプルだけではデザインの全体が分からないことも…。
メーカーに頼めば、A4サイズのサンプルを無料で送ってもらうことができます。
会社のウェブサイトから依頼することもできますし、設計士やコーディネーターに頼めば送ってもらうことができます
壁と天井の壁紙を実際に組み合わせてみると、イメージが湧きやすくなり便利。
- サンプルをひっかいたり
- ボールペンで書いてみたり
すると、クロスの強度もよく分かりますよ。
4 床、壁、天井の色彩効果を考える
上の画像のように、天井に明るい色を使うと空間を広く感じることができます。
「白い天井は見た目に10cm高く見え、暗い天井は20cm低く見える」と言われています。
リビングなどの部屋は、天井が高く見えた方が伸び伸び過ごせて快適。
書斎など、空間に落ち着きが欲しい場合は、天井の壁紙を一段暗くするのも手です。
5 機能性壁紙でより快適な
壁紙には様々な機能のある壁紙があります。
- 汚れや傷に強い
- ペット対応
- 空気をきれいにする
- 調節機能つき
もっとも使いやすい壁紙は「汚れ防止機能性壁紙」。
「汚れ防止機能性壁紙」は一般の壁紙と違い、表面に薄い透明の保護フィルムが張られているので、お掃除が楽チンです。
機能性壁紙は施工難易度が高くなってしまうために施工費が高くなる場合があります。
6 分量に注意してアクセントクロスを決める
出典:サンゲツ
壁の一部にアクセントクロスを取り入れるだけで、お部屋の雰囲気は大きく変わります。
ただ、アクセントクロスの使い過ぎには注意。
アクセントクロスの分量は「部屋全体の壁の20~30%(4面のうち1面)にするとバランスが良くなります。
使いすぎると、部屋全体がくどくなりすぎてしまいますよ。

黒のアクセントクロスや壁紙は失敗しやすい
出典:サンゲツ
アクセントクロスの中でも特に注意したい色が「黒」。
うまく使えば、落ち着いた上品な雰囲気を感じさせてくれますが、
- 部屋が狭く感じてしまう
- 部屋全体が重くどんよりした雰囲気に
- 暗くなって作業がしにくい
- 汚れが見えないので掃除がしにくい
- 料理がまずそうに見える
などの失敗談も多くあります。
特に、リビングや子供部屋で黒のアクセントクロスをする場合は注意が必要してくださいね。

アクセントクロスは「サンゲツ」の壁紙施工例を参考に

インテリア業界最大手の「サンゲツ」では、ネット上で壁紙の施工例が見られるようになっています。
300件以上の施工例から
- スタイル(シンプルモダン・ノルディックなど)
- 部屋(寝室・リビング・子供部屋など)
などの検索条件で絞り込むことができるので、目当てのイメージがすぐに見つけることができます。
⇒公式サイトへ:コーディネート集を見る/サンゲツ
サンゲツのショールームだと、実際の施工例を体験できます

先ほど書いたように、施工例だけでクロスを選ぶのは危険。
サンゲツでは全国9か所にショールームを展開していて、
- 壁紙
- 床材
- カーテン
- イス生地
など、インテリア全般を見て・触れることができるようになっています。
実際のアイテムを組み合わせてみると、新しい発見があるかもしれません。
近くにある場合は、ぜひショールームを訪れて、実物を確かめてください。
⇒公式サイトへ:ショールーム/サンゲツ
リリカラのデジタルクロスもおすすめ

壁紙に「リリカラ」の商品も選ぶ方も多くいます。
「リリカラ」でもデジタルカタログが用意されていて、施工例を見ることができるようになっています。
リリカラも魅力的な壁紙が多くあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
⇒公式サイトへ:デジタルカタログ/リリカラ
ディズニークロスならロノン

株式会社ルノンでは、「ディズニー・プレミアムコレクション」として、数多くのディズニー壁紙を取り扱っています。
- ミッキーの定番アート
- プーさんの優しいカラーリング
- さりげなく取り込んだデザイン
まで、バリエーションも豊富。
ナチュラルなデザインもラインアップしているので、幅広くインテリアにマッチさせることができますよ。
⇒公式サイトへ:ディズニープレミアムコレクション/ルノン

リビングでのアクセントクロス・壁紙選び

リビングの壁紙は、ダイニングやキッチンと同じものを選ぶと、空間につながりが生まれます。
アクセントカラーを使うときは、床や家具、カーテンと合わせるのも大事なポイント。
家具を引き立たせたい場合は、色だけでなく質感で変化をつけるのもおススメです。
- ダイニングは消臭効果のある壁紙
- リビングは汚れ防止機能の付いた壁紙
であれば、いつでもキレイに保つことができ、急な来客でも安心です。
リビングのアクセントクロス施工例
グレージュのアクセントクロス
出典:サンゲツ
アクセントクロスをベースとなる壁紙と同じ素材にすると、穏やかな空間に。
グレージュのアクセスクロスは、リビングに馴染みやすいのでおすすめです。
モノトーンスタイルなリビング

白と黒のモノトーンで表現すれば、都会的でスタイリッシュなリビングになります。
モノトーンの壁紙で物足りなければ、シルバーのインテリアや、幾何学的な小物を配置するのもおすすめです。
織物壁紙のあるリビング
出典:サンゲツ
「織物壁紙」にすると存在感のあるリビングに。
個性だけでなく品格も感じられるので、落ち着きのある空間にすることができます。
寝室の壁紙・アクセントクロス選び

寝室は、色や質感がある壁紙を選ぶと落ち着いた雰囲気に。
アクセントクロスを配置するなら、ベッドの後ろの壁がおすすめ。
- 温もりや気分を盛り上げたいなら「暖色」
- 気持ちを落ち着かせたいなら「寒色」
というように、色の効果でアクセントカラーを選ぶのがポイントです。
寝室のアクセントクロス施工例
ブラウンで統一された寝室
出典:サンゲツ
壁紙をブラウン系で統一すれば、上品な印象の寝室に。
間接照明を加えると、より洗練された空間のベッドルームになります。
ネイビーを効かせた寝室
出典:サンゲツ
ネイビーのアクセントクロスにすると、ホテルのような寝室に。
寒色だけだと寂しく感じますが、イエローなど暖色のインテリアを配置するとメリハリのある空間になります。
温かみのある寝室
出典:サンゲツ
アクセントクロスにテラコッタカラーをもってくると、高級感のある寝室に。
重厚感のある家具やインテリアとの相性もよくなります。
子供部屋の壁紙・アクセントクロス選び

子供はあっという間に成長するので、壁紙を子供っぽい柄にするのは考えモノ。
カーテンやベッドカバーなどを子供の好みに合わせると、簡単に部屋の雰囲気を変えることができます。
子どもはいつの間にか、いろんな所を汚すモノ。
汚れが防止機能の壁紙なら、子供も一緒に掃除でき、掃除の習慣が自然に身に着きますよ。
子供部屋のアクセントクロス施工例
ビビットカラーの子供部屋
出典:サンゲツ
黄色などのビビット色をアクセントカラーにすると、元気あふれる楽しい子供部屋になります。
清涼感のある子供部屋
出典:サンゲツ
青や緑のアクセントクロスは清涼感を感じると共に、集中力をアップさせる効果もあります。
玄関のアクセントクロス・壁紙決め

玄関は家の顔なので、個性を出たい場所の1つ。
ドアを開けて一番最初に目が向かう先にアクセントカラーをすると印象的に。
玄関は人の出入りや、自転車など荷物の出し入れが多い場所なので
- 汚れ防止機能
- 表面が強化された壁紙
- 消臭効果のある壁紙
が人気です。
玄関のアクセントクロス施工例
シンプルなベージュ色のアクセントクロス
出典:サンゲツ
ベーシックなクロスを選ぶと、玄関がコーディネートしやすくなるのでおすすめ。
天井と壁を同じクロスにすることで、狭い玄関でも広さを感じられるようになります。
和を感じる玄関
出典:サンゲツ
草花柄のアクセントクロスを施工すれば、温かみのある玄関に。
お客さんをおもてなしする空間にしたいなら、和の玄関がおすすめです。
洗面・トイレのアクセントクロス・壁紙選び

トイレは狭い空間なので、あまりごちゃごちゃしたものより、清潔感のあるクロスを選ぶとスッキリします。
トイレは綺麗を保ちたい場所なので、汚れ防止や消臭効果のある壁紙がおすすめです。
洗面・トイレのアクセントクロス施工例
タイル柄のアクセントクロス
出典:サンゲツ
タイル調の壁紙はトイレにおすすめのデザイン。
鮮やかなブルーの壁紙にすると、清潔感のあるトイレになります。
気分がワクワクするトイレ
出典:サンゲツ
トイレは他の部屋と切り離された空間なので、思い切ったデザインのアクセントカラーを使っても違和感がありません。
北欧モダンのアクセントクロス・壁紙選び

シンプルでナチュラルな生活がしたいなら、北欧スタイルの壁紙がおすすめ。
白やグレーなどのナチュラルカラーを基調にすれば、居心地がよく、飽きることない空間にすることができます。
北欧スタイルのアクセントクロス施工例
北欧インテリアを活かしたリビング
出典:サンゲツ
ブルーを基調とすると、北欧らしいリビング空間に。
レースにプリントされたリーフ柄が、より北欧らしさを演出してくれます。
ベージュで温かみのある北欧キッチンクロス
出典:サンゲツ
ストライプのアクセントクロスを施工すると、素材感が際立ちます。
木の温もりを感じる家具を配置すれば、ナチュラルで優しいLDKに。
アクセントクロスを使わないリビング・ダイニング
出典:サンゲツ
特別なアクセントカラーを使わないのも1つの手。
カーテンなどインテリアを工夫すれば、木の温もりを感じる落ち着いた空間になります。
木目調のアクセントクロス・壁紙もおすすめ

今人気を集めているのが、木目調・ウッド調のアクセントクロス。
木目調と言っても、
- レトロな雰囲気の木目
- カントリー調の木目
- ビンテージ風の木目
など、素材や生地によって雰囲気がかなり違ってきます。
木目調アクセントクロスの施工例
白い木目調のアクセントクロス
出典:サンゲツ
白い木目調のアクセントクロスを貼ると、開放的のある空間に。
ランダムなデザインが、現代のカフェを思わせる雰囲気を感じさせてくれます。
木目調の天井クロス
出典:room clip
木目調のアクセントクロスは、天井に貼ってもオシャレ。
床の色と合わせれば、統一感のある部屋に仕上がります。
木目の素材感を楽しむキッチン・ダイニング
出典:サンゲツ
マットな質感のある木目調の壁紙なら、よりナチュラルな雰囲気に。
グリーン系のソファーや雑貨との相性もよく、キッチンやダイニングにもおすすめです。
レンガ調の壁紙・アクセントクロスもおすすめ

室内に質感を出したいなら、レンガ調のアクセントクロスがおすすめ。
外国のカフェのようなオシャレな空間を演出することができます。
レンガ調のアクセントクロス施工例
キッチンに白いレンガ調
出典:houzz
キッチンに貼るなら、薄い色のレンガ調壁紙がおすすめ。
ただ、キッチンは汚れやすい場合でもあるので、お手入れには注意してください。
リビングにブラウンのレンガ調
出典:houzz
リビングにアクセントクロスをするなら、テレビの背面に施工するのがおすすめ。
茶系のレンガ調なので、温かみの感じるリビングになりますね。
新築におすすめな壁紙・クロスのまとめ

アクセントクロスの選び方をまとめます。
POINT
- アクセントクロスの量は、壁全体20%程度におさえる
- 黒色のアクセントクロスはデメリットも多い
- サンゲツの施工例を見ながらイメージを固めるのがおすすめ
- リビングや寝室のアクセントクロスは失敗しやすい
クロスに迷った時には、自分一人で考えこまず、設計士さんやコーディネーターに相談することも大切。
専門家の豊富な知識や経験は、カタログには載っていませんよ。