「二世帯住宅を選ぶ人が増えてるって、本当なの…」
「やっぱり、完全分離型だと安心なのかしら…」
最近、様々な理由で二世帯住宅を選ぶ人が多くなっています。
特に完全分離タイプの二世帯住宅が人気を呼んでいて、ストレスがないと好評です。
二世帯住宅が気になっているあなたに、知って欲しいことは4つ。
POINT
- 二世帯住宅は、育児と家事でも大きなメリットがある
- 補助金や固定資産税の軽減を利用すれば、費用も安くなる
- 共用部分を少なくする方が成功しやすい
- 完全分離型はたくさんのお金が必要なってくる
ただ、人間関係のいざこざから、2世帯住宅に後悔する人がいるのも事実。
今回は、二世帯住宅の知られざるメリット・デメリットに迫っていくことにします。
目次
二世帯住宅とは

一般的に二世帯住宅とは、同じ敷地内で親子二世帯が同居する住宅のこと。
親子同居でも生計が一緒なら1つの世帯となるので、2世帯とは言いません。
例えば
- 同じ田畑を耕している農家なら、生計は一緒なので一世帯
- 給与をもらっているサラリーマンなら、親子で生計が分かれるので二世帯
というようになります。
2世帯住宅は3つのタイプに分かれます
二世帯住宅を考える時に1番大切なのは「キッチン」を共用するかどうか。
キッチンに続いて、「浴室」や「玄関」をどうするかを考えると、2世帯住宅の形が見えてきます。
① 完全分離型の2世帯住宅
キッチンや浴室だけでなく、すべての設備が各世帯専用にあるのが「完全分離型」。
共用部分がないので、お互いに気兼ねなく同じ屋根の下で暮らすことができます。
② 部分共有型の2世帯住宅
玄関や浴室など、どこかを部分的に共用していて、完全に分かれていないのが「部分共用型」
玄関のみ共用とする「部分共用型」が1番多くなっています。
③ 完全同居型の2世帯住宅
すべての設備を親子2世帯で共有するのが「完全同居型」。
住宅設備が少なく済むので安上がりですが、気兼ねや気苦労でストレスが溜まりやすくなっています。
二世帯住宅の平均価格は「3566万円」
二世帯住宅を建てるには、単世帯の1.4倍の費用が必要になってきます。
世帯数 | 平均延床面積 | 平均建設費 |
単世帯 | 43坪(141.9㎡) | 2625万円 |
二世帯 | 57坪(188.1㎡) | 3566万円 |
二世帯住宅の3つのタイプに分けると、建築費は次のようになります。
完全同居型 | 3200万円 |
部分共有型 | 3695万円 |
完全分離型 | 4009万円 |
完全分離型になると、単世帯の2倍近い費用が必要なことがよく分かりますね。
価格は住宅メーカーによっても大きく違ってくるので、大手ハウスメーカーになると、さらに建築費用がかかってきます。
関連 【二世帯住宅の価格は3566万円】積水ハウスやタマホームならどれくらい?

二世帯住宅のメリットは6つ

2世帯住宅を建てると、様々な場面で同居のメリットを感じることができます。
- 育児
- 家事
- 介護協力
- 安全・安心
- 経済
- 急な事態にも
1 協力して育児ができるメリット
共働き世帯にとって、子供の面倒を誰が見るのかは重要な課題。
保育園が足りず、待機児童であふれている現状では、子育てのために仕事を辞められる方も多くいます。
2世帯住宅の場合、両親がいなくても親世帯の元で学習や遊びの面倒を見てもらえることができるので安心。
子世帯は安心してフルタイムで働き続けることができます。
育児協力は親世帯にもメリット
親世帯にとっても、普段から孫と触れ合えるのは貴重な体験。
同居するようになったおかげで、
- 孫にいつでも会えるようになった
- 普段の生活が賑やかになった
- 孫の成長を目のあたりできる
などの声が多く聞こえてきます。
孫の成長にもメリット
普段から多くの人と触れ合って生活できることは、孫の成長にも繋がります。
- 人との関わりが当たり前になる
- いろいろな人の優しさに触れることができる
- 言葉遣いが丁寧になり、自然と敬語が使えるようになる
- 家に訪ねてくるお客さんも多くなり、挨拶ができるようになる
など、二世帯住宅で育った子供は人に優しい子に育つ傾向にあります。
2 家事に協力してもらえるメリット
共働き世帯にとって、子育てと同じように家事も大きな問題。
すべての家事を親世帯に任せなくても
- 都合の悪い日だけ、家事をしてもらう
- お互いの得意な家事で分担
- 食事の用意はしてもらうけど、洗濯は自分達で
など、それぞれの家庭の事情に合わせて家事協力できるのも2世帯住宅ならではです。
特に娘夫婦同居の場合は、家事全般についての協力がしやすい傾向にあります。
3 介護協力のメリット
2世帯住宅を選ばれる方の多くが、親の老後を考えて同居されています。
親子が別居の状態だと
- 一人で介護をしなくてはならない
- 家と家の距離が遠く、すぐに駆けつけられない
などの問題点もありますが、同居であれば家族全員で介護にあたることが可能。
「デイサービス」や「訪問介護」などのサービスを利用すれば、介護から離れる時間をつくれるので負担も軽減できます。
4 安全・安心上のメリット
2世帯住宅は、親世帯の安心にもつながります。
- 老後の面倒を見てもらえる
- どちらかが先に亡くなっても寂しくない
高齢になっても孤立することなく生活できるのが2世帯住宅。
わざわざ部屋に訪ねていかなくても、生活の気配を感じるだけで安心感を生みますよ。
防犯上のメリットも
二世帯住宅は単世帯と比べて、空き巣などの侵入被害が約半分になるというデータも。
防犯に強い理由としては
- 2世帯同時に留守になることが少ない
- 家が広く間取りが複雑なので、逃走が難しくなる
などが挙げられています。
5 経済的なメリット
① 土地にお金がかからない
2世帯住宅は、親世帯の土地に、子世帯がローンを組んで実家を建て替えるケースがほとんど。
- 子世帯にとっては、土地購入のお金が浮く
- 親世帯にとっては、最新設備が整った家に建て替えられる
とお互いに大きなメリットがあります。
土地購入の必要がなくなれば、住居により多くのお金をかけることも可能。
2世帯住宅を選ぶと、結果的に高品質で大きな一戸建てに住めるようになります。
② 収入が増えるので生活が安定
親世帯の子育てサポートがあれば、フルタイムの共働きが続けられます。
収入が増えれば、ローンの返済能力も高まり生活も安定、安心して暮らすことが可能。
また2世帯住宅にすることで、ローンや生活費で親世帯から援助してもらっているケースも数多くありますよ。
③ 光熱費も削減できる
キッチンや浴室を共用にすると、別居に比べて光熱費は安くなります。
- 食材のまとめ買い
- 調理や後片付けの電気代や水道代
など、二世帯住宅なら生活コストを下げることも可能です。
6 急な事態にもメリットが
2世帯住宅のメリットは、普段の生活だけではありません。
- 妻の病気や出産でも、家事がストップしない
- 旅行や出張で出かけても、家の管理を任せられるので安心
予想できないような急な事態にも、2世帯住宅なら十分に対応することができますよ。
二世帯住宅は、家族全員の人生を豊かにすることができます。
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2世帯住宅には失敗やトラブルも

2世帯住宅はメリットばかりでなく、デメリットも数多くあります。
- お互いの生活の音が気になる
- お風呂や洗濯の時間が合わない
- 冷蔵庫の使い方が気にいらない など
特に多いトラブルが「嫁と姑の激突」。
水回りなどの共有部分が多ければ多いほど、トラブルや後悔するケースが多くなります。
マスオさんの失敗を防ぐには
最近は、妻の両親と同居する場合も多くなっています(いわゆる「マスオ」さん状態)。
夫は普段、仕事に出かけているので衝突することはほとんどありませんが、ストレスはたまるモノ。
狭くてもいいので、夫がこもれる隠れ家的スペースがあれば一息つくことができます。
共用部分を少なくした方が、失敗やトラブルになりにくくなります。
関連 【二世帯住宅の失敗例】後悔しないために考えるべきポイント

完全分離型二世帯住宅の「賃貸メリット」と「費用デメリット」
出典:セキスイハイムの二世帯住宅
二世帯住宅の中でも、最近人気を集めているのが完全分離型。
ただ、完全分離型の二世帯住宅はメリットだけでなく、デメリットもあるので注意してください。
- プライバシーが守られる
- 光熱費を分けられる
- 親世帯を賃貸住宅にできる
- 建築費用が高くなる
- 介護協力がしにくくなる
メリット1 プライバシーが守られる
二世帯住宅で失敗や後悔は
- 生活時間の違い
- 考え方や価値観の違い
によるストレスがほとんど。
顔を合わせることが減れば、同居にありがちな「嫁・姑問題」も少なくなります。
遠慮なく友達を招くことができるのもメリットの1つです。
メリット2 光熱費を分けられる
二世帯住宅でよく揉めるのが、「光熱費をどちらの世帯が支払うか」。
完全分離型にすれば、世帯ごとの使用量が分かるので、トラブルになることも少なくなります。
メリット3 親世帯を賃貸住宅にできる
親世帯のスペースは、いずれ空いてしまう運命にあります。
空いた親世帯スペースは
- 子世帯の生活空間や収納スペースに
- 将来的に、孫との2世帯住宅にする
などの活用方法がありますが、完全分離型なら将来的に賃貸住宅する方法も。
賃料を稼ぐことができれば、住宅のメンテナンス費用に当てることもできるのでお得。
もし、賃貸住宅にすることを考えているなら、道路からのアプローチも別々にするのがおすすめです。
デメリット1 建築費用が高くなる
完全分離型の二世帯住宅にすると、部屋や設備が2つずつ必要になってきます。
建築費用を削って狭い二世帯住宅なると、逆に快適さが損なわれてしまう可能性もあります。
デメリット2 介護協力がしにくくなる
二世帯住宅を建てる方の多くが、親の老後を考えて同居を選んでいます。
介護が必要になると、1日に何度も様子を見に行ったり、食事を届けたり、ということに。
二世帯住宅の内部で行き来ができないと
- 食事を持って外に出る
- 靴を履きかえる
- 玄関にカギをかける
- 雨が降れば傘をさす
- 夜など暗い時は明かりをつける
など、多くの手間や苦労がかかるのが現実。
完全分離型の二世帯住宅にするにしても、内部の行き来ができるようにするのが大切です。
完全分離型は、かなりの建築費用がかかってしまいます。
関連 玄関別二世帯住宅はメリットが少ない!失敗や価格から考えるべきこと

完全分離型二世帯住宅の間取りは「左右割り」?「上下割り」?
出典:T&W
二世帯住宅は、間取りの作成も大事なポイント。
特に完全分離型の間取りを作成するときは、2つのことに注意してください。
- 「縦割り」は賃貸住宅にしやすい
- 「上下割り」の間取りは音の響きに注意
1 「縦(左右)割り」は賃貸住宅にしやすい
家の左右で世帯を分けるのが「縦(左右)割り」。
縦割りの二世帯住宅の方が、
- 独立性が高い
- 音が響きにくい
など、よりお互いのプライバシーに配慮した生活ができるように。
ただ、階段が2つ必要になるなど、「上下割り」より建築費用は高くなるのがデメリットです。
2 「上下割り」は音の響きに注意
「上下割り」で特に注意したいのが「1階への音の響き」。
特に木造住宅は音が伝わりやすく、トラブルになるケースも見られます。
「上下割り」では、水回りスペースを上下階で同じ場所に重ねるのが定石。
- 浴室
- トイレ
- 洗濯機
- キッチン
などの排水音が、お互いの世帯の迷惑にならないようにすることが大切です。
関連 【完全分離型二世帯住宅おすすめ間取り集】左右割りや30坪に注意

二世帯住宅の費用は「補助金」で軽減できる

二世帯住宅には補助金制度があり、建築費用の負担を軽減することが可能になっています。
事業名 | 条件 | 補助金の上限 |
住宅グリーン化事業 | 新築木造 | 140万円 |
リフォーム推進事業 | 中古・リフォーム | 250万円 |
新築二世帯住宅なら「地域型住宅グリーン化事業」
新築で2世帯住宅を建てる場合、「地域型住宅グリーン化事業」の補助金を受けることができます。
ただ、
- 家の性能で補助金の額が変わる
- 対象は新築木造住宅のみ
- 中小工務店しか補助されない
など、条件が難しいので注意が必要です。
2 中古やリフォームの二世帯住宅も補助金
二世帯住宅のリフォームや、中古購入の場合は、「長期優良認定住宅化リフォーム推進事業」の補助金を受けることができます。
ただ、
- リフォーム工事が限定される
- インスペクション(事前調査)が必要
- リフォームで家の性能が高くなるほど、補助金の額も増える
など、こちらの補助金も条件がややこしくなっています。
上の2つ以外にも、地方自治体独自の補助金もあります。必ず市町村役場に確認してみてください。
関連 【2019年】二世帯住宅の補助金は4つ!新築やリフォーム、中古はどうなの?

二世帯住宅は「固定資産税」も軽減

二世帯住宅は補助金を受けられるだけでなく、税制上のメリットまであります。
- 不動産取得税の軽減
- 固定資産税の軽減
1 不動産取得税の軽減
不動産取得税は、一世帯当たり
(「住宅価格」-「1,200万円の控除」)×3%
で計算されるので、二世帯住宅になると控除が大きくなりお得です。
3000万円の一世帯住宅の場合
(3,000万円-1,200万円)×3%=54万円
3000万円の二世帯住宅の場合
(3,000万円-1,200万円-1,200万円)×3%=18万円
同じ3,000万円の家でも、二世帯住宅にすることで36万円の節税になります。
2 固定資産税の軽減
固定資産税は、
- 土地の固定資産税
- 建物の固定資産税
の2があります。
二世帯住宅の場合、単世帯の倍の面積まで固定資産税の軽減が受けられるようになっています。
① 住宅の固定資産税
世帯数 | 床面積の上限 | 減額の割合 |
単世帯 | 120㎡ | 新築後3年間1/2 |
二世帯 | 240㎡ | 新築後3年間1/2 |
② 土地の固定資産税
世帯数 | 床面積の上限 | 減額の割合 |
単世帯 | 200㎡ | 標準額が1/6 |
二世帯 | 400㎡ | 標準額が1/6 |
二世帯住宅の構造や利用状況によって、軽減を受けられない可能性もあります。必ず、各市町村役場で確認してください。
【まとめ】良かったと思える二世帯住宅にするために
2世帯住宅の特徴をまとめます。
POINT
- 二世帯住宅は、育児と家事でも大きなメリットがある
- 補助金や固定資産税の軽減を利用すれば、費用も安くなる
- 共用部分を少なくする方が成功しやすい
- 完全分離型はたくさんのお金が必要なってくる
注文住宅の価格が高くなるのは、広告費や人件費も大きな原因。
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