「完全分離型の二世帯住宅って、どんな間取りにしたらいいの…」
「『左右割り』と『上下割り』、どちらを選んだ方がいいの…」
最近人気の二世帯住宅が「完全分離型」。
ただ、完全分離型にすると家も大きくなる分、間取りの作成も難しくなってしまいます。
完全分離型二世帯住宅の間取りについて、あなたに知って欲しいことは4つ。
POINT
- 完全分離型の二世帯住宅は、デメリットも多い
- 「左右割り」の完全分離型にすると、建築費用はほぼ2件分
- 「上下割り」の完全分離型は、音の響きに注意
- 完全分離型を建てるには、最低「30坪」が必要
魅力的に思える完全分離型ですが、間取りに失敗し後悔する人も…
坪数ごとの間取りを見ながら、完全分離型を建てるのに必要なポイントを考えていくことにします。

クリックできる目次
二世帯住宅の間取りは完全分離型?部分共有?
二世帯住宅を建てる時に悩むのが、
- 部分共有型
- 完全分離型
のどちらを選ぶか。
最近は「完全分離型」を選ぶ人が増えていますが、メリット・デメリットがあるので、気を付けてくださいね。
完全分離型二世帯住宅のメリットは3つ
① プライバシーが守られる
二世帯住宅で失敗や後悔は
- 生活時間の違い
- 考え方や価値観の違い
によるストレスがほとんど。
顔を合わせることが減れば、同居にありがちな「嫁・姑問題」も少なくなります。
遠慮なく友達を招くことができるのもメリットの1つです。
② 光熱費を分けられる
二世帯住宅でよく揉めるのが、「光熱費をどちらの世帯が支払うか」。
完全分離型にすれば、世帯ごとの使用量が分かるので、トラブルになることも少なくなります。
③ 親世帯を賃貸住宅にできる
親世帯のスペースは、いずれ空いてしまう運命にあります。
空いた親世帯スペースは
- 子世帯の生活空間や収納スペースに
- 将来的に、孫との2世帯住宅にする
などの活用方法がありますが、完全分離型なら将来的に賃貸住宅する方法も。
賃料を稼ぐことができれば、住宅のメンテナンス費用に当てることもできるのでお得。
もし、賃貸住宅にすることを考えているなら、道路からのアプローチも別々にするのがおすすめです。
完全分離型二世帯住宅のデメリットは3つ
① 建築費用が高くなる
完全分離型の二世帯住宅にすると、部屋や設備が2つずつ必要になってきます。
建築費用を削って狭い二世帯住宅なると、逆に快適さが損なわれてしまう可能性もあります。
② 介護協力がしにくくなる
二世帯住宅を建てる方の多くが、親の老後を考えて同居を選んでいます。
介護が必要になると、1日に何度も様子を見に行ったり、食事を届けたり、ということが必要になってきます。
二世帯住宅の内部で行き来ができないと
- 食事を持って外に出る
- 靴を履きかえる
- 玄関にカギをかける
- 雨が降れば傘をさす
- 夜など暗い時は明かりをつける
など、多くの手間や苦労がかかるのが現実。
完全分離型の二世帯住宅にするにしても、内部の行き来ができるようにするのが大切です。
③ 補助金が受けられない可能性も
少子化の影響もあり、政府も二世帯住宅を様々な形で支援しています。
新築の二世帯住宅を建てる時は、「地域型住宅グリーン化事業」という制度を利用でき、最大140万円の補助金がもらえます。
ただ、独立した2戸の完全分離型二世帯住宅は対象外
完全分離型の形によっては、補助金を受けることができなくなります。
関連 【2019年】二世帯住宅の補助金は4つ!新築やリフォーム、中古はどうなの?

完全分離型二世帯住宅の失敗例

完全分離型の二世帯住宅を建てる時に、最も難しいのが「間取り」。
実際に立てた方の声を聞いても、間取りに関する失敗が多くなっています。
部屋が小さくなって息苦しい

ただ、土地が狭かったせいで、30坪ちょっとの完全分離型になってしまいました。
実際に生活してみると、一つ一つの部屋が狭くって、とても息苦しく感じてしまい、リビングにいてもくつろげません。
こんなことなら、共有スペースを増やして、大きな部屋にしておけばよかったと後悔しています。
完全分離型なのに、気をつかいます

二世帯住宅を「上下割り」にして、親世帯を1階に、子世帯を2階にしたんですが、思った以上に音が響きます。
子供が騒ぐと足音が下に響くし、トイレやお風呂の水の音まで1階に聞こえてしまって、落ち着いて生活できません。
できるなら、もう一度部屋の配置を考え直したいです。
3階までの上り下りが大変

大きな部屋に住みたいと思ったので、3階建ての二世帯住宅を建てることに。
確かに部屋は広くなるし、3階だと風通しや日当たりもバッチリで気持ちいいんですが、上り下りが大変。
重い荷物を持って何度も往復する時なんて、うんざりしてしまいます。
POINT
- 完全分離型を建てるなら、ある程度の大きさが必要
- 生活音は、想像以上に響いてしまう
関連 【二世帯住宅の失敗例12選】後悔しないために考えるべきポイント

完全分離型二世帯住宅「縦割り(左右)」の間取り
完全分離型二世帯住宅の間取りは、
- 左右で世帯を分ける「縦割り」
- 階の上下で世帯を分ける「上下割り」
の2つに分けられ、最もプライベート空間を確保しやすいのが「縦割り」です。
二世帯住宅「縦割り(左右)」60坪の間取り
出典:桧家住宅
1階床面積 | 101.02㎡(30.5坪) |
2階床面積 | 99.37㎡(30.0坪) |
小屋裏面積 | 39.74㎡(12.0坪) |
延べ床面積 | 200.39㎡(60.5坪) |
収納スペースを確保するために、「屋根裏収納」を2世帯分用意しているのがポイント。
1階にアクセスポイントとして扉が用意されていて、必要に応じてお互いの世帯を行き来できるようになっています。
縦割りの間取りを考える時は、世帯ごとの広さ配分も考えてなくてはいけません。
「縦割り」の間取りは費用が高い
縦割りの二世帯住宅の方が、
- 独立性が高い
- 音が響きにくい
など、よりお互いのプライバシーに配慮した生活ができるように。
ただ、階段が2つ必要になるなど、「上下割り」より建築費用は高くなるのがデメリットです。
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完全分離型二世帯住宅「上下割り」の間取り
「縦割り」は建築費用が高くなってしまうので、多くの方は「上下割り」の二世帯住宅を選択されています。
二世帯住宅「上下割り」50坪の間取り
上下割り1階部分の間取り

「上下割り」2階部分の間取り
出典:二世帯住宅間取り
1階 | 2LDK(27坪) |
2階 | 3LDK(25坪) |
親世帯を1階に持ってくるオーソドックスな「上下割り」の間取り。
玄関を1か所にまとめ、子世帯は内階段で2階に上がっていくことになります。
玄関を隣り合わせにすることで、お互いの顔を合わせる時間を確保するメリットも。
1階には、和室まで含めると25畳の大きなLDKがあり、両世帯が集まれる広さが確保されています。
和室があることで「世帯ごとのゾーン分け」ができ、一緒にいても距離感を保ってくつろぐことが可能です。
関連 【計画例紹介】ゾーニングする上で欠かせない建築設計のポイント
「上下割り」の間取りは音の響きに注意
「上下割り」で特に注意したいのが「1階への音の響き」。
特に、木造住宅は音が伝わりやすく、トラブルになるケースも見られます。
「上下割り」では、水回りスペースを上下階で同じ場所に重ねるのが定石。
- 浴室
- トイレ
- 洗濯機
- キッチン
などの排水音が、お互いの世帯の迷惑にならないようにすることが大切です。
上下割りは親世帯が1階がほとんど
上下割りは、親世帯が1階になるケースがほとんど。
- 1階の方が移動に不安がない
- 介護が必要になったとき便利
などが主な理由。
ただ、子供がドタバタと騒がしいなら、親世帯を2階にすることで静かに暮らせるようにもなります。

完全分離型二世帯住宅「30坪」の間取り
出典:スーモ
完全分離型の二世帯住宅を建てようと思ったら、最低でも30坪の広さは必要です。
30坪の二世帯住宅を建てようとすると、各部屋の大きさは次の通り。
30坪の間取り(目安) | |
リビング・ダイニング | 10畳 |
キッチン | 5畳 |
夫婦寝室 | 6畳 |
子供部屋 | 4畳 |
玄関 | 2畳 |
玄関 | 2畳 |
トイレ | 1畳 |
二世帯住宅の場合、親世帯の方が必要なスペースは少なくなります。
30坪の二世帯住宅を建るなら、「1階と2階にどのような部屋をもってくるのか」がポイントになってきます。
完全分離型二世帯住宅「40坪」の間取り
出典:スーモ
40坪の二世帯住宅になると、それぞれの部屋にゆとりが生まれます。
40坪の間取り(目安) | |
リビング・ダイニング | 12畳 |
キッチン | 6畳 |
夫婦寝室 | 8畳 |
和室 | 4.5畳 |
子供部屋 | 4.5畳 |
玄関 | 3畳 |
浴室 | 2畳 |
トイレ | 1畳 |
ただ、子供が2人以上の世帯だと「やや窮屈」な間取りになるかもしれません。
完全分離型二世帯住宅「50坪」の間取り

出典:納得スタイルホーム
50坪の二世帯住宅になると、それぞれの部屋にかなりのゆとりが生まれます。
部屋を大きくするだけでなく、
- ウォークインクローゼット
- パントリー
- 書斎
など、間取りを工夫できる楽しさも生まれてきます。
完全分離型二世帯住宅「60坪」の間取り
出典:二世帯住宅の間取り
60坪の二世帯住宅を建てられるほどの余裕があるなら、
- 中庭
- 吹き抜け
- インナーガレージ
- 趣味の部屋 など
贅沢な間取りを楽しむことができるようになります。
完全分離型二世帯住宅「80坪」の間取り

出典:ミサワホーム
80坪以上の二世帯住宅になると、すべての間取りはあなたの思いのまま。
広すぎる家のせいで、生活が不便になる嬉しい悲鳴が聞こえてきそうです。
完全分離型二世帯住宅「平屋や三階建て」の間取り
土地に大きさによって、平屋や三階建ての二世帯住宅を選ばれる方もいます。
狭小の土地なら「3階建ての二世帯住宅」
土地が狭いなら、「3階建ての二世帯住宅を建てる」という手段もあります。
3階部分に親世帯をもっていけば、たとえ住宅密集地でも日当たり・風通しを確保することが可能。
エレベーターを付ければ、階段の上り下りの負担もなくなります。
土地が広いなら「平屋の二世帯住宅」
出典:北島建設設計事務所
完全分離型の平屋で、家の大きさは約60坪。
多くの靴や荷物が収納できる広々した玄関で、両方の世帯が出入りしやすいよう両開き戸になっているのがポイント。
子供部屋を親世帯に近くすることで、完全分離型でも育児協力しやすくなっています。
【まとめ】完全分離型2世帯住宅の間取り図集

完全分離型の間取り図についてまとめます。
POINT
- 完全分離型の二世帯住宅は、デメリットも多い
- 「左右割り」の完全分離型にすると、建築費用はほぼ2件分
- 「上下割り」の完全分離型は、音の響きに注意
- 完全分離型を建てるには、最低「30坪」が必要
注文住宅の価格が高くなるのは、広告費や人件費も大きな原因。
ただ、広告費や人件費分は値引きもされやすく、300万円以上の値引きをされることも…。
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二世帯住宅は本当に魅力的な家の形ですが、デメリットも多く失敗しがち。
失敗しやすい二世帯住宅を成功に導く一番のコツは
設計にとことん時間をかけること。
特に間取りは大切で、家族の要望に合わせた部屋の配置が大切になってきます。
思い悩み、家づくりがなかなか進まなかった私が頼ったのが「タウンライフ家づくり」。

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私が何よりもうれしかったのは、要望をくみ取った間取りを作成してくれる所。

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