「どうして最近平屋が人気を集めているの…」
「平屋だと水害が気になったりするんだけど、大丈夫なの…」
コンパクトな生活を望む方を中心に人気を集めているのが「平屋」。
最近では、よりおしゃれな空間にするために、中庭やロフトを施工する方も多くいます。
平屋の住まいについて、あなたに伝えたいことは6つ。
POINT
- 平屋は暮らしやすく、老後も安心
- 平屋だと坪単価が上がるので、建築費用が高くなる
- L字型にすると、プライベート空間が確保できる
- ロフトには制約が多く、使い勝手が悪くなることも
- 中二階は設計が難しく、ハウスメーカーによってはできないことも
- 平屋の水害リスクは簡単に調査できる
魅力的に思える平屋ですが、実際に生活すると不便な点も…。
平屋のメリット・デメリットを、様々なパターンで迫っていくことにします。

目次
平屋の家に住むメリットは5つ
出典:桧家住宅
新築だけでなく、賃貸住宅でも人気を集める平屋。
平屋には、2階建てにはない魅力がつまっています。
- 家族の雰囲気を感じながら生活できる
- 動線が短くなり、移動が楽になる
- 構造的に安定するので地震に強い
- メンテナンス費用も安く済む
- 老後も安心した生活ができる
1 家族の雰囲気を感じながら生活できる
すべての部屋が1フロアに収まる平屋は、家族と顔を会わせる回数が多くなり、自然とコミュニケーションが生まれます。
平面的な広がりも生まれるので、同じ大きさの2階建てより広く感じるられる効果も。
開放感にあふれた家づくりをしたいなら平屋がおすすめです。
2 動線が短くなり、生活が楽になる
すべての部屋が1階に集まる平屋は、生活動線もシンプル。
階段移動もなくなるので
- 掃除機を持って上り下り
- 洗濯物を持って、何度も行ったり来たり
なんて手間も減り、家事の負担も少なくなります。
階段スペースも有効活用できます
階段に必要な広さはおよそ1.5坪(5畳)。
平屋で必要なくなった階段スペースは、
- 家をさらにコンパクトにし、建築費用を減らす
- リビングを広くしたり、書斎など趣味の部屋にしたり
など、様々に有効活用することができます。
3 構造的に安定するので地震に強い
地震大国である日本で、耐震性は家づくりの重要なキーワード。
- 阪神・淡路大震災
- 東日本大震災
のような大きな地震がいつ起こるか分かりません。
平屋になると2階の重量を支える必要がなくなり、重心も低くなるので、揺れに強い構造になります。
風による影響も少なくなるので、台風などの強風による災害も軽減することができますよ。
4 メンテナンス費用も安く済む
家を長く使っていくためには、定期的なメンテナンスや補修工事は欠かせません。
平屋の場合、2階建てのような足場を組んで工事する必要がないので、メンテンナンスにかかる費用も割安になっています。
大容量の太陽光パネルを載せることも
平屋になると屋根が広がる分、2階建てよりも大容量の太陽光パネルを載せることができます。
太陽光発電で電気をまかなえれば、光熱費もお得に。
ただ、売電価格は年々下がっており、以前ほど儲からなくなっているのが現状です。
5 老後も安心した生活ができる
年を取ってくると、2階に上がるのも辛くなるもの。
段差のない平屋は、つまづいたり・転倒したりする危険性も低く、老後も安心して生活することができます。
メンテナンスがしやすいのと同様、平屋はバリアフリー化しやすい家だと言えますね。
お年寄りに優しい平屋住宅は、二世帯住宅でも人気を集めています。
平屋は暮らしやすく、老後も安心して生活することができます
関連 【平屋で老後の小さな家を実現した間取り集】20・25・30坪のおすすめを紹介

平屋の家に住むデメリットは4つ

平屋はメリットばかりでなく、4つのデメリットもあります。
- 広い土地が必要になってくる
- 工事費用がかかるので坪単価が高くなる
- 日当たりや風通しが悪くなる
- プライベート空間の確保が難しい
1 広い土地が必要になってくる
平屋だと1フロアにすべての部屋を配置する必要がある分、広い土地が必要になってきます。
田舎など広い土地が確保できる地域であれば問題ありませんが、地価の高い都市部では土地の確保すら難しいかもしれません。
関連 【土地探しのコツ】後悔・失敗しないためのポイントや方法
2 工事費用がかかるので坪単価が高くなる
どのハウスメーカーでも、平屋になると坪単価が高くなってしまいます。
2階建てと平屋では、坪単価が5万円~10万円ほど違ってくるのが一般的。
坪単価が高くなる1番の要因は、基礎や屋根が2倍に広がり工事費用がかさむから。
平屋になると、思った以上の建築費用になるケースが多々あります。
建築費用は安くなることも
平屋だと坪単価は高くなってしまいますが、階段スペースがなくなる分だけ床面積は小さくできます。
間取りや設備によっては、平屋の方が建築費用が安くなるケースもありますよ。
関連 【2019年】ハウスメーカー坪単価ランキング!比較が危険な3つの理由
3 日当たりや風通しが悪くなる
平屋は大きくなればなるほど、家中心部の日当たりや風通しが悪くなってしまいます。
平屋の家を訪ねると、「廊下や部屋が薄暗い」なんてことも…。
対策としては
- 中庭
- 天窓
が有効ですが、建築費用の負担が大きくなってしまうのがデメリットです。
周囲の建物にも影響されます
平屋は家の高さがない分だけ、周りの建物に大きく影響を受けます。
周りに新しく家が建つことで、日当たりや風通しが遮られるケースも…。
都市部などの住宅密集地に平屋を建てる場合は、特に注意してください。
4 プライベート空間の確保が難しい
平屋は家族とのコミュニケーションがとりやすい分、逆にプライベート空間の確保が難しくなります。
子供が小さい間はいいですが、思春期になると家族とキョリを置きたくなる場合も…。
2階建てのように上下階で区切れない平屋は、部屋の配置が難しく、間取りには十分な検討が必要です。
防犯面で弱くなる可能性も
平面上の広がりが多い平屋は死角も多く、2階建てに比べ侵入しやすいデメリットもあります。
- 強化ガラス
- センサーライト
- 2ロック式のドア
など、防犯上の設備にも気を配る必要が出てきます。
平屋には大きな土地が必要。都市部では実現しずらくなっています。
関連 【平屋の失敗例11選】間取りや外観に後悔しないためのポイント

L字型平屋のメリット・デメリット
出典:ライフルホームズ
注文住宅で平屋を新築するのであれば、様々なデザインの平屋をつくることができます。
なかでも、多くの人が採用しているのが「L字型の平屋」。
l字型の平屋には4つのメリット・デメリットがあります。
- 広い中庭をつくることができる
- プライベート空間を確保しやすい
- 建築費用が高くなる
- 家が狭く感じてしまう
【メリット1】広い中庭をつくることができる
完全に閉じられた空間にはなりませんが、コの字型よりも広い中庭をつくることができ、開放感のある暮らしが可能になります。
中庭をつくることで、家内部まで光がさし込み、風通しもよくなるメリットもあります。
【メリット2】プライベート空間を確保しやすい
L字型の平屋にすると
- 縦部分:家族の共有空間(リビングやキッチン)
- 横部分:個人のプライベート空間(寝室や子供部屋)
というように、自然とゾーン分けができるようになり、プライバシーを保ちやすくなります。
【デメリット1】建築費用が高くなる
ボックス型の平屋に比べ凹凸が増える分、床面積も広くなり、建築コストが高くつきます。
L字型にすると家の強度も下がるので、耐震性も劣ってしまいます。
【デメリット2】家が狭く感じてしまう
L字型にすると「視線の抜け」が悪くなるので、圧迫感を感じるようになります。
- リビングを広くとったり
- 大きな窓を設置したり
など、開放感を損なわないような工夫が必要です。
家族と適度なキョリを保ちたいなら、L字型の平屋がおすすめです。

ロフトのある平屋のメリット・デメリット
出典:大建工業
ロフト(小屋裏収納)とは、天井と屋根の間を利用したスペースのこと。
天井の広い平屋はロフトを設置しやすくなりますが、デメリットも数多くあります。
- 収納スペースを確保することができる
- 実際には利用しずらい
- 安全面での不安が残る
【メリット】収納スペースを確保することができる
平屋はすべての部屋を1フロアに収めることになるので、それだけ広いロフトを設置することができます。
ロフトには「ロフトのある階の床面積の1/8まで設置できる」という規定があります。
土地の大きさに左右される平屋は、2階建てに比べ床面積が小さくなりがち。
広いロフトを有効活用すれば、収納スペースをしっかり確保することができます。
収納スペースとしてだけでなく
- 書斎など趣味の部屋
- 寝室
- 子供部屋
などにも利用できるのも魅力です。
【デメリット1】実際には利用しずらい
ロフトの基本的な使い方は「収納」なので、「天井高が1.4m以下」という制約があります。
低い天井のため、大人は常に背を丸めた状態になり、実際の使い心地はよくありません。
夏場は特に暑い
ロフトで特に注意したいのは夏場。
天井に近いロフトは太陽の影響を受けやすく、夏場はサウナのような状態になってしまいます。
居住スペースとしてロフトを考えるなら、
- エアコンを設置する
- 換気用の窓をつくり、風通しをよくする
などの対策が必要になってきます。
【デメリット2】安全面での不安が残る
ロフトには「はしごを固定させてはならない」という規定もあります。
ロフトを利用する度に、はしごの付け外しをしなくてはならず
- 上り下りが面倒
- 階段に比べ不安定で、安全性が劣る
- 掃除がしにくい
などの声がよく聞かれます。
特に足腰の弱くなる老後だと、ますます使いづらくなってしまいます。
POINT
実際にはただの物置スペースになり、有効活用されていないことがよくあります。
関連 【ミサワの平屋が評判な3つの理由】蔵を活かした間取りのポイントとは?

中二階のある平屋のメリット・デメリット
出典:住まいのウチイケ
デメリットの多いロフトの代わりに、中二階(スキップフロア)を設置される平屋も増加中。
平屋に中二階を設置すれば、2階建てのような暮らしも可能になってきます。
- 居住スペースを広くすることができる
- 空間を広く感じられる
- 設計が難しくなる
【メリット1】居住スペースを広くすることができる
中二階があると、狭くなりがちな平屋の居住スペースを広げることができ、ロフトのような制約もありません。
また、中二階に上がる階段下を「収納スペース」として活用することもできるので、一石二鳥。
2階建ての階段よりも段数が少ないので、足腰の弱くなった老後でも安心です。
【メリット2】空間を広く感じられる
中二階があると視線が上下に向くので、実際の空間よりも広く感じることができます。
自然とゾーン分けができ、特別な空間を演出できる効果もあるので
- 仕事部屋
- 書斎
などのスペースを確保したい場合にもおすすめです。
【デメリット】設計が難しくなる
平屋に中二階を設けると、間取りが複雑になるだけでなく
- 採光や風通し
- 音の響き
- プライバシーの確保
などに配慮した、細かい設計が必要になってきます。
中二階の施工を取り扱っていない業者も数多くあるので、ハウスメーカー選びは慎重にする必要があります。
関連 【ハウスメーカー選び方の決め手】大手と工務店の違いと比較

中庭のある平屋のメリット・デメリット
出典:SUVACO
「コの字型」や「ロの字型」の平屋をつくると、中庭を楽しむことができます。
プライベート空間として魅力的な中庭ですが、メリット・デメリットには注意が必要です。
- 明るさや風通しが確保できる
- 庭がプライベート空間になる
- 庭の手入れが大変
【メリット1】明るさや風通しが確保できる
平屋のデメリットは、家中央部の日当たりや風通しが悪くなること。
中庭があることで、どの部屋にも太陽の光が差し込み、風通しも確保することができます。
中庭があることで、さらに開放感のある平屋になりますよ。
【メリット2】庭がプライベート空間になる
中庭は隣近所に見られることのない「プライベート空間」。
家族や友人しか出入りできないので、
- バーベキューやホームパーティーを楽しんだり
- 緑を楽しみながら、ゆったり過ごしたり
- 洗濯物を気兼ねなく干したり
など、様々な場面で活用することができます。
【デメリット1】庭の手入れが大変
中庭を魅力的な空間に保つには、定期的な庭の手入れが必要になり、
- 植物を植える分、虫が発生しやすくなる
- 梅雨どきなど、水たまりができやすく、湿気に悩まされる
などのデメリットも。
「ロの字型」で中庭を囲ってしまうと、水が溜まりやすくなるので、排水設備も重要になってきます。
【デメリット2】動線が長くなってしまう
中庭をつくることで、家の間取りが複雑になり、部屋から部屋への移動に時間がかかります。
中庭を通って移動するにしても、わざわざ靴の履き替えをしなくてはならず大変です。
中庭をつくるとおしゃれな平屋に大変身。ただ、魅力的な空間に保つには管理が欠かせません。
関連 【中庭のある平屋のおすすめ間取り図集】屋根や防犯のデメリットも

賃貸や新築で注意したい平屋の水害対策

地震に強い平屋ですが、2階に逃げることができないので水害には弱くなっています。
山と川に囲まれた日本は、海外よりも水害の発生件数が多く、地震で津波に襲われる危険性も…。
平屋で水害に備えるには、次の3つの手段が有効です。
- 工事により土地を高くする
- 土地の水害リスクを調べる
- 火災保険で「水災補償」を付ける
1 工事により土地を高くする
水害が心配な地域なら、盛土や基礎工事で家を高くする方法があります。
ただ、
- 盛土:約4000円/㎡
- 高基礎:100万円以上
と、かなりの金額がかかることに…。
「水害リスク」と「工事費用」を天秤にかけて判断することが大切です。
2 土地の水害リスクを調べる

洪水や土砂災害は、土地の特徴や成り立ちが原因で起こることが多くなっています。
つまり、過去に水害が起こっている土地だと、将来的な水害リスクも高くなる傾向に。
国土交通省が作成しているハザードマップでは、調べたい地域を検索するだけで、
- 洪水
- 土砂災害
- 津波
などの過去の災害情報を調べられるようになっています。
土地を選ぶ前に災害情報をチェックするとこで、安心して購入することができますよ。
3 火災保険で「水災補償」を付ける
火災保険に「水災補償」を付け加えると、
- 洪水
- 高潮
- 土砂崩れ
などの被害を補償してくれます。
水災補償の保険料は年1~2万円程度なので、水害リスクの高い地域では必ず加入することをおすすめします。
関連 【新築一戸建て火災保険の選び方ガイド】相場はいくら?いつ加入?

平屋は税金(固定資産税)が高い?

平屋で注意したいのは「固定資産税」。
固定資産税には
- 土地
- 家屋
の2つがありますが、両方とも平屋の方が高くなっています。
1 家屋の固定資産税は平屋が高い
平屋にすると、屋根や基礎が大きくなるので、建築資材が多く必要になってきます。
建築資材の多い平屋は資産価値も上がり、固定資産税も高くなるわけです。
2 土地の固定資産税も平屋が高い
単純に考えても、平屋を建てるには2階建ての倍の広さの土地が必要。
土地が大きくなるほど、固定資産税は高くなってしまいます。
固定資産税の違いは少ない
平屋の方が固定資産税は高くなりますが、30坪程度の平屋であれば違いは数千円程度。
平屋だからと言って、固定資産税を気にする必要はほとんどありませんよ。
POINT
平屋は固定資産税が高くなるのは事実ですが、大きな違いにはなりません。
関連 【平屋建て新築費用の真実】一人暮らし20坪の建築はいくらで実現?
【まとめ】平屋が人気の理由

平屋のメリット・デメリットについてまとめます。
POINT
- 平屋は暮らしやすく、老後も安心
- 平屋だと坪単価が上がるので、建築費用が高くなる
- L字型にすると、プライベート空間が確保できる
- ロフトには制約が多く、使い勝手が悪くなることも
- 中二階は設計が難しく、ハウスメーカーによってはできないことも
- 平屋の水害リスクは簡単に調査できる
注文住宅の価格が高くなるのは、広告費や人件費も大きな原因。
ただ、広告費や人件費分は値引きもされやすく、300万円以上の値引きをされることも…。
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平屋は本当に魅力的な家の形ですが、デメリットも多く失敗しがち。
失敗しやすい平屋を成功に導く一番のコツは
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特に間取りは大切で、家族の要望に合わせた部屋の配置が大切になってきます。
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