「二世帯住宅を建てるのに、どれくらいのお金が必要なの…」
「中古やリフォームした方が、やっぱりお得なの…」
単世帯よりも多くのお金がかかる二世帯住宅。
ただ、二世帯住宅を建てる人はまだ少なく、一体どれくらいの価格になるのか分かりにくいのが現状です。
二世帯住宅の価格について、あなたに知って欲しいことは5つ。
POINT
- 二世帯住宅の平均価格は3,500万円
- 完全分離型になると、4,000万円超えも珍しくない
- 中古の二世帯住宅は、土地の値段に左右される
- 二世帯住宅のリフォームは、1000万円以上かかるケースも
- 相見積もりをとれば、建築費用を抑えることができる
様々なパターンの二世帯住宅の価格に迫っていくことにします。

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二世帯住宅の平均価格は「3566万円」

「注文住宅動向・トレンド調査」(リクルート住まいカンパニー調べ)によると、二世帯住宅の価格は、単世帯に比べ約1.4倍になることが分かっています。
平均延床面積 | 平均建設費 | |
単世帯 | 43坪(141.9㎡) | 2625万円 |
二世帯 | 57坪(188.1㎡) | 3566万円 |
ただ、二世帯住宅には3つのタイプがあり、それぞれの価格には大きな差があるのが現実です。
- 完全同居型の相場は3200万円
- 部分共有型の相場は3695万円
- 完全分離型の相場は4009万円
1 完全同居型二世帯住宅の価格相場は「3200万円」
出典:平屋間取り
キッチンやお風呂など、すべての設備を親子2世帯で共有するのが「完全同居型」。
「完全同居型」の平均相場は2,000万円~3,000万円と、3つのタイプの中で一番安くなっています。
価格的には一番安い「完全同居型」ですが、寝室以外は同じ部屋で過ごすことになるので、プライバシーを保ちにくいのがデメリット。
嫁姑問題などのストレスも抱えやすく、失敗や後悔する人も多くなっています。
関連 【二世帯住宅の失敗例12選】後悔しないために考えるべきポイント
単世帯よりも価格が高い理由
「完全同居型」の平均建築費が、単世帯よりも575万円も高くなっているのは、床面積の増加だけではありません。
同居のストレスを減らすために、サブキッチンやミニ洗面台などの専用設備にお金がかけている二世帯住宅もたくさんあります。
2 部分共有型二世帯住宅の価格相場は「3695万円」
出典:平屋間取り
玄関や浴室など、どこかを部分的に共用していて、完全に分かれていないのが「部分共用型」。
二世帯住宅で1番多いタイプが「部分共有型」で、平均相場は3,000万円~38,00万円。
「部分共有型」にすると
- プライベート空間を確保しやすい
- コミュニケーションも取れ、生活も協力しやすい
など、バランスの取れた生活を送ることができます。
何を共有するかで価格は違う
「部分共有型」と言っても、「どのスペースや設備を共有にするか」は人それぞれ。
実際に部分共有型を建てた人のアンケート調査では、下のような割合になっています。
ランキング | 共有部分 | 割合 |
1位 | 玄関 | 78.4% |
2位 | お風呂 | 75.0% |
3位 | キッチン | 38.8% |
4位 | リビング | 37.1% |
5位 | ダイニング | 34.5% |
6位 | 階段 | 30.2% |
7位 | 洗面所 | 25.9% |
8位 | トイレ | 21.6% |
9位 | 納戸 | 14.7% |
10位 | ベランダ | 12.1% |
玄関は1日の使用時間が短いので、共有にしても日常生活にほとんど影響はありません。
ただ、「建築費用が安くなる」という理由だけで、水回りスペースを共有にするのは考えモノ。
特に、キッチンの共有は嫁姑問題に発展することが多くなっているので注意してください。
3 完全分離型二世帯住宅の価格相場は「4009万円」
キッチンや浴室だけでなく、すべての設備が各世帯専用にあるのが「完全分離型」。
「完全分離型」は共用部分がないので、お互いに気兼ねなく同じ屋根の下で暮らすことが可能です。
「完全分離型」の価格相場は3,800万円~4,200万円と、費用が最も高いのが現状。
縦割りの完全分離型になると、さらに建築コストがかかってしまいます。
費用だけでなく、生活スタイルもふまえて共有スペースを決めることが大切です。
工法によっても坪単価違ってきます
工法 | 坪単価 |
木造 | 60~70万円 |
鉄骨造 | 80~90万円 |
鉄筋コンクリート造 | 90万円~ |
家の構造によっても坪単価は違い、木造が一番安く二世帯住宅を建てられます。
ただ、木造は音が響きやすいのが欠点。
木造で二世帯住宅を建てる時は、水回りスペースを上下階で同じ場所に重ね
- 浴室
- トイレ
- 洗濯機
- キッチン
などの排水音が、お互いの世帯の迷惑にならないように配慮することが大切です。
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タマホームなどローコスト二世帯住宅の価格

少しでも安く二世帯住宅を建てるなら、タマホームなどのローコスト住宅を選ぶ方法も。
注意して欲しいのは、単世帯と二世帯住宅では坪単価が大きく違うこと。
ローコスト住宅の坪単価は20万円~30万円が相場ですが、二世帯住宅になると坪単価は1.5倍~2倍に跳ね上がります。
ローコスト二世帯住宅の坪単価 | |
完全同居型 | 40万円~ |
部分共有型 | 45万円~ |
完全分離型 | 50万円~ |
タマホームの二世帯住宅実例
出典:スーモ
本体価格 | 2,500万円~2,999万円 |
延床面積 | 203.7㎡ |
工法 | 木造軸組 |
商品名 | 大安心の家シリーズ |
部分共有型の二世帯住宅で
- 玄関には大容量のシューズクローゼット
- リビング横の学習スペース
- 2階にセカンドリビング
を設置しているのがポイントの間取りになっています。
坪単価で建築費用を考えるのは危険です
坪単価は、あくまで家そのものをつくるための価格に過ぎず、
- 本体以外の建設工事費
- 税金・ローン
- 工事以外の費用
は含まれていません。
ローコスト住宅でも、すべての建築費用を含めた実際の坪単価は60万円以上になるはずです。
関連 【2019年】ハウスメーカー坪単価ランキング!比較が危険な3つの理由

積水ハウスの二世帯住宅価格

高品質な二世帯住宅を望むなら、積水ハウスなどの大手ハウスメーカーがおすすめ。
また、大手ハウスメーカーの多くは鉄骨造を扱っているので、頑強な3階建て二世帯住宅を建てることも可能です。
ただ、ローコスト住宅に比べ坪単価はかなり高くなっています。
大手ハウスメーカー二世帯住宅の坪単価 | |
完全同居型 | 70万円~ |
部分共有型 | 80万円~ |
完全分離型 | 90万円~ |
二世帯住宅の平均床面積は約40坪なので
- 本体工事だけで「3500万円」
- すべての建築費を含めると「4000万円」
は最低費用として必要になってきますよ。
ヘーベルハウス二世帯住宅の実例
出典:スーモ
本体価格 | 5500万円(推定) |
延床面積 | 約55坪 |
工法 | 鉄骨系プレハブ |
商品名 | キュービック |
間取りのポイント
鉄骨造を活かした3階建てで
- 1階が親世帯
- 2・3階が子世帯
の完全分離型の二世帯住宅の間取り。
頑強な造りを活かした吹き抜けが魅力で、どの部屋も太陽の光が差し込むように工夫されています。
大手ハウスメーカーで建てると、ある一定の品質が約束されるので安心です。
関連 【ハウスメーカー選び方の決め手】大手と工務店の違いと比較

中古二世帯住宅の価格

価格が安いだけでなく、実際に建物を見て買うことができるのが中古住宅のメリット。
ただ、中古の二世帯住宅は土地を含めた価格なので、地価に大きく左右されます。
1000万円の中古二世帯住宅
出典:アットホーム
築年数 | 2001年 |
住所 | 兵庫県姫路市 |
間取り | 6DK |
建物面積 | 165.5㎡ |
価格 | 1800万円 |
5000万円の中古二世帯住宅
出典:三井のリハウス
築年月 | 2001年 |
住所 | 東京都東大和市 |
間取り | 5LDK |
建物面積 | 152.3㎡ |
価格 | 4,580万円 |
中古二世帯住宅は築年数に注意
中古の二世帯住宅で特に注意が必要なのが「築年数」。
- 古い設備
- キズや汚れ
- 建物の老朽化
により、想像以上の修繕費がかかる場合があります。
中古の住宅を買う時は、しっかりと現地確認をして、隅々までチェックすることが大切です。

二世帯住宅の建て替えやリフォーム費用は3パターン

今ある一戸建てをリフォームして、二世帯住宅にされる方も多くいます。
リフォームだと土地を購入する必要がないので、新築するより費用はお得。
ただ、一世帯住宅から二世帯住宅へのリフォームは、大きな間取り変更が必要なるので
- 改築・増築工事
- フルリノベーション
になることも珍しくありません。
1 完全同居型二世帯住宅のリフォーム費用
完全同居型へのリフォームは、大きな間取り変更が少なく、大規模な工事になることはほとんどありません。
部分リフォームであれば30万円~100万円が相場なので、最もリフォーム費用はお得です。
2 部分共有型二世帯住宅のリフォーム費用
「部分共有型」にする場合は、「今ある家の間取り」と「家族間の関係」によって、リフォームの内容が変わってきます。
「部分共有型」にされる方の多くは、キッチンやお風呂などの水回りの設備のリフォームをされています。
リフォーム費用の目安 | |
キッチン | 100~150万円 |
浴室 | 50~150万円 |
トイレ | 20~50万円 |
洗面所 | 10~50万円 |
3 完全分離型二世帯住宅のリフォーム費用
完全分離型にリフォームする場合は、大きな間取り変更が必要で、大規模な工事になることがほとんど。
1,000万円以上のリフォーム費用がかかることも珍しくなく、2・3か月の工事期間も必要になってきます。
完全分離型のリフォーム費用はかなり高く、新築するのとあまり変わらない場合も。
二世帯住宅を予算2000万円・3000万円で新築する2つの方法

新築で二世帯住宅を建てる場合、4000万円以上の建築費用になることも珍しくありません。
ただ、次の2つの手段を取れば、もっと少ない予算でも二世帯住宅を建てることが可能になってきます。
- 補助金を活用する
- 相見積もりをとる
1 二世帯住宅の補助金を利用する
少子化対策として政府も二世帯住宅を推進しており、お得な補助金制度が4つもあります。
条件 | 補助金の上限 | |
住宅グリーン化事業 | 新築木造 | 140万円 |
リフォーム推進事業 | 中古・リフォーム | 250万円 |
地域の住宅補助 | ー | 50万円前後 |
すまい給付金 | 年収 | 50万円 |
ただ、金額が大きい分だけ、住宅に対する条件が厳しくなっているので注意してくださいね。
関連 【2019年】二世帯住宅の補助金は4つ!新築やリフォーム、中古はどうなの?
2 二世帯住宅の相見積もりをとる
建築費用の中には、ハウスメーカーの
- 広告宣伝費
- 人件費
などが、見えない形で含まれています。
大手ハウスメーカーになるほど、広告宣伝費により多くのお金を費やしています。
逆に言うと、広告宣伝費分は交渉次第で値引きされる可能性大。
複数のハウスメーカーの見積もりをとれば、価格交渉の大きな武器に。
実際に相見積もりを取ることで、700万円もの値引きに成功した例も報告されています。
関連 【見積書を公開】注文住宅の見積もりは何社に?値引き交渉の仕方まで解説
【まとめ】完全分離型2世帯住宅の間取りと費用

POINT
- 二世帯住宅の平均価格は3,500万円
- 完全分離型になると、4,000万円超えも珍しくない
- 中古の二世帯住宅は、土地の値段に左右される
- 二世帯住宅のリフォームは、1000万円以上かかるケースも
- 相見積もりをとれば、建築費用を抑えることができる
注文住宅の価格が高くなるのは、広告費や人件費も大きな原因。
ただ、広告費や人件費分は値引きもされやすく、300万円以上の値引きをされることも…。
相見積もりを取れば、安くて品質の高い注文住宅を建てることができますよ。
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