「建売で500万も値引きって、本当なの…」
「値引きの限界って、どれくらいなのかしら…」
注文住宅に比べ、お手頃な価格で手に入るのが「建売」。
特に売れ残っている建売になると、500万円以上の値引きに成功することも珍しくありません。
建売の値引きについて、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- 新築建売の場合だと、3%ほどの値引きが限界
- 価格が下がる最初のタイミングは「半年後」
- 1年経過すると「中古物件」になるので、500万以上の値引きも可能
ただ、値引きされた物件を購入したために、トラブルに遭う人が多いのも事実…。
住宅メーカーが教えない、建売の「値引き事情」に迫っていくことにします。
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建売の値引きで500万円が狙える条件
新築建売の値引き額は、「販売価格の3%」ほどが相場。
一般的に建売の相場は1000万円~3000万円ほどなので、期待できる値引き額は次のようになります。
販売価格 | 値引き額 |
1000万円 | 30万円 |
2000万円 | 60万円 |
3000万円 | 90万円 |
ただ、売り出して間もない新築建売でなければ、大幅値引きは可能。
特に次の3つの条件の時に交渉すれば、500万円以上の値引きも十分に狙えます。
- 決算月(3月)
- 売れ残り半年
- 完成後1年(未入居物件)
1 決算月(3月)
最も値引き交渉がしやすい時期は「決算期」。
建築会社は「3月31日が決算締め日」になっていることが多く、目標達成のため販売を強化していきます。
建売の場合、契約から引き渡しまで1ヶ月ほどかかるので、1ヶ月前には決算準備するのが常。
毎年1月初めから決算価格を出してくることが多いので、1月~3月が値引き交渉しやすい時期になっています。
建築会社によって決算月は違うので、各ビルダーの公式HPなどで確認してください。
2 売れ残り半年
建売を販売するパワービルダーでは、完成後3ヶ月以内の完売を目指しています。
というのも、販売から半年を過ぎると、売れ残る可能性がぐっと高くなってしまうから。
よって、販売計画の進捗状況によって、価格を段階的に値下げするのが常です。
新築建売住宅の販売
↓
完成後3か月で、1回目の値下げ
↓
完成後半年で、2回目の値下げ
↓
完成後9か月後で、3回目の値下げ
値下げのタイミングで‟値引き交渉”をすることで、さらにお得な価格で購入することも可能です。
3 完成後1年の「未入居物件」はどれぐらい下がる?
建築してから1年以上売れない建売住宅は、「未入居の中古物件」という扱いになるのがルール。
「新築」としての価値がなくなってしまうので、販売価格も大幅に下がるのが通常です。
しかも、建築後1年が経過すると「不動産取得税」まで販売側にかかってくることに。
土地や建売などの不動産所有者に、年1回課せられた地方税のこと。
不動産取得税は「評価額の4%」ほどがかかります。
「ムダに税金を払うぐらいなら…」と、年数が経過した建売ほど大幅な値引きにも可能に。
未入居物件だと700万円の値引きが成功した例もあるので、積極的に交渉してみてください。
売れ残り物件は値引きのチャンス。500万円近く値引きされるケースもよくあります。
建売(エコハウス)が「売れ残り」となる5つの理由
分譲地は綿密な計画の上で建てられているので、どの建売住宅もすぐに「成約済み」になることがほとんど。
ただ、次の5つの理由から1年以上も売れ残ってしまう物件があるのも事実です。
- 相場より価格が高い
- 立地条件や周辺環境が悪い
- 間取りや住宅設備に問題がある
- 住宅ローンの審査落ち
- 売れる順番
1 相場より価格が高い
「南向き」や「角地」など、他の区画より条件が良い建売住宅は高値に設定されています。
ただ、建売住宅の購入を希望される方は「価格」を1番に意識する場合が多いのが特徴。
条件面が良かったとしても、周辺の相場と比べて割高感が増してしまうと売れ残ってしまうことに…。
特に、周辺でより価格が安い建売住宅が売り出されていると、売れない可能性が高くなっています。
2 立地条件や周辺環境が悪い
建売住宅は「建物+土地」で購入することになるので、「立地条件(周辺環境)」が原因で売れ残ることがよくあります。
- 真ん中の区画で、日当たりが極端に悪い
- 大きな道路に面していて、車の騒音が気になる
- すぐ近くに「ゴミ捨て場」がある
- 山崩れや水没など、災害リスクが高い など
逆に言うと、立地条件や周辺環境を気にしない方にはお宝物件になっています。
3 間取りや住宅設備に問題がある
「土地」や「価格」に問題がなければ、
- 使い勝手の「悪い間取り」や「生活動線」になっている
- 住宅設備や外壁が安っぽい
など、住宅内部に原因がある場合がほとんど。
また、建売を希望される方は”まわりに合わせる傾向”があるので、個性的で特徴のある物件も売れ残りやすくなっています。
4 住宅ローンの審査落ち
たとえ成約したとしても、住宅ローン審査に落ちてしまうと契約が白紙撤回され再販売されることに…。
また、購入者の急な転勤など、やむを得ない事情によって再販売になることもあります。
5 売れる順番
大規模分譲地の場合、すべての建売住宅が同時に売れる訳ではありません。
順番的にたまたま最後の1件になってしまうことで、「売れ残り物件」のように見えるケースが出てきます。
また、10棟の建売住宅があっても、購入希望者が9名しかいなければ必ず1棟は売れ残ってしまうことに…。
悪い条件がなかったとしても、「売れ残り物件」には疑心暗鬼になってしまうモノ。
「最後の物件」は心理的に購入しずらいので、特別な理由がなくても売れ残ってしまうことがよくあります。
「売れ残り物件」でも理由は様々。営業マンや近所の方に理由を確認した上で購入することが大切です。
関連 【安い建売住宅が恥ずかしい3つの理由】貧乏人に思われて後悔するって本当?
【まとめ】建売の値引き限界は?
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建売の「値引き」についてまとめます。
POINT
- 新築建売の場合だと、3%ほどの値引きが限界
- 価格が下がる最初のタイミングは「半年後」
- 1年経過すると「中古物件」になるので、500万以上の値引きも可能
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