「上棟って差し入れや祝儀が必要なのかしら…」
とうとう上棟を迎えることができました。
私が工事をするわけではありませんが、どことなく緊張しているというか、それでいてウキウキしているというか…。なんとも言えない気分です。
契約から間取り等の打ち合わせの日々、家族で悩んだり話し合ったりしたこと、いろいろなことが思い出されます。
でも、これほど「自分の家がとうとう建つんだ!」と感じた日は初めてです。

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「上棟」・「棟上げ(むねあげ)」の意味と違い
私自身、正直「上棟」と「棟上げ」の違いが分からず、ブログの中で適当に使っていました。そこで調べてみることに(恥ずかしいことに「棟上げ」を昔「とうあげ」と読んでいました)。
ウィキペディアによると、「上棟」と「棟上げ」に大きな違いはないようです。
木造建築で柱や梁などを組み立てて、屋根の一番上の部材である棟木を取り付けるときのこと。
鉄筋コンクリート造ではコンクリートの打ち込みが終了したとき、鉄骨造では鉄骨工事が終了したときを指すことが多い。
「棟上げ(むねあげ)」「建方(たてかた)」「建前(たてまえ)」とも言う。
出典:Wikipedia
ただ、他のサイトを見ていると下のような記述があるので厳密には違いがあるようです。
- 「棟上げ」とは棟木をあげる作業を指す
- 「上棟」とは前期作業時に行う神事上棟式の略
POINT「上棟」と「棟上げ」は、ほぼ同じ意味。

上棟で差し入れをする?しない?

差し入れを「する」か「しない」かは自由ですが、私は差し入れをしました。差し入れをした理由は3つあります。
- 新居が立つ場所が近かった
- 話がしやすくなる
- 感謝の気持ちを表したい
1 新居が立つ場所が近かった
私は新居を、今の住まいの近くに建てることにしました。
近い場所にあったので、ちょくちょく工事現場に立ち寄ることができました(自分の家が少しずつ出来上がっていく様子を見るのは、本当に楽しいですよ)。
実は、上棟の時だけでなく、大工さんに出会う時間帯であれば、それまででも差し入れをしています(飲み物とかちょっとしたものですが…)。
人数や工事の様子・天気などを見て、その日に差し入れを買うことができたので、差し入れをしやすい環境にありました。
もし、遠方であれば差し入れを用意するのが大変です。
無理をしてまで差し入れをする必要はないように思います。
2 話がしやすくなる
私はこう見えて、人見知りです。
初めての人に会う時に一番難しく感じるのが、会話のきっかけです。
あいさつの後、「何てしゃべりかけたらいいんだろう?」と迷ってしまいますが、差し入れがあると自然と会話がしやすくなります。
あいさつの後、急に工事の様子を聞くのも変な感じがしますしね(平気な人は気にならないかもしれませんが…)
3 感謝の気持ちを表したい
日頃から工事現場を見に行っていたので、大工さんが朝から晩まで、汗水たらしながら工事を頑張っている様子を知っています。
もちろん、仕事なので当たり前かもしれませんが、台風が近づく中、外で作業されている様子を見た時は「感謝」しかありませんでした。
私にとって「差し入れをしない」ということは考えられないことで、ごく自然な感情で差し入れをしました。
「差し入れをしたから工事がはかどる」とか「差し入れをしなかったから工事が手抜きになる」なんてことは一条工務店のような全国的なハウスメーカーでは考えられません。
そもそも、そんな気持ちで差し入れをするものではないと思います。

上棟で差し入れをするもの

「差し入れをするかどうか」では迷いませんでしたが、「何を差し入れするか」はめちゃくちゃ迷いました。
「夏であれば冷たいもの」、「冬であれば温かいもの」というように考えることができますが、上棟が10月で気候が中途半端だったので、本当に悩みました。
本当は何を差し入れてもいいのでしょうが、せっかくなら大工さんに喜ばれるものがいいですよね!
ブログもチェックしてみましたが様々です。そんな中発見したのは「ねたちゅーん」というサイト。
大工さんの立場から差し入れされて嬉しかったものが載っていました(大工さんが本業らしいですが本当かどうかは不明)。
夏場に喜ばれるもの
- 第1位 「冷たいジュースやお茶」
- 第2位 「アイス」
- 第3位 「梅干しや手作りの漬物」
冬場に喜ばれるもの
- 第1位 「温かいコーヒーやお茶+肉まん」
- 第2位 「温かいお茶やコーヒー」
- 第3位 「おかし」
引用:ねたちゅーん
塩分補給に「梅干しや手作りの漬物」というのはおもしろいアイデアですね。
差し入れのタイミング
作業中に差し入れをすると、工事の手を止めるになり迷惑になるので、差し入れは休憩時間中にするのがベストだと思います。
我が家の場合、作業時間は下の通りでした。
- 作業開始・・・8時
- 昼食・・・・・12時
- 休憩時間・・・15時
- 作業終了・・・18時
私は、「作業開始8時前」と「15時の休憩時間」の2回差し入れをしました。
作業時間は現場によって違うと思うので、棟梁に訪ねるのが一番です
上棟チームの人数は?
差し入れの時に考えないといけないのは人数です。人数より数が少ないと相手も困ってしまいますからね。
我が家の上棟の場合、ざっと数えると大工さんを含めた作業員の人数は15人前後。
ただ、途中で出入りがあると思うので、私は20人分の差し入れを用意しました。
一条工務店の場合、上棟専用のチームがあるようです。我が家の場合は、他のブログにあるようにフィリピンの方が5人ぐらい来られていました。
「フィリピンの方の好みって何?」と悩みましたが、普通に差し入れを喜んでられたので、特に気にする必要はないようです。
家や工事の規模によって違いがあると思うので、人数は目安で考えてくださいね。
ビールや弁当の差し入れは?
私はビールも弁当の差し入れもしませんでした。
ビールを作業中に飲むことは考えられませんが、工事現場にアルコール類はふさわしくないと考えやめました。
弁当や仕出しは、棟梁の方から「自分たちで弁当を用意しています」と言われてたので、やめることに。
実際に差し入れた物
私が何を差し入れたか気になる人もいるかもしれないので、一応書いておきますね。ちなみに上棟は2日間行われました。
1日目に差し入れたもの
1日目は10月なのに日差しが強く暑かったので「冷たい飲み物」と「お菓子」を差し入れました。
平日で仕事があったので、作業開始前の7時30分に1回だけ差し入れすることに。


お菓子は、チョコやクッキー、せんべいなどを適当に。食べやすい個包装タイプを用意。
ジュースは、計20本を用意。内訳は
- お茶10本
- ジュース5本
- スポーツドリンク5本 です。
冷たさを保てるように保冷バッグに入れて渡しました。
2日目に差し入れたもの
2日目は土曜日だったので、「作業開始前」と「15時の休憩時間」の計2回差し入れました。
朝の作業開始前
朝に差し入れたものは、1日目と同じで「お菓子と冷たいジュース」。飲み物はいくらあっても困らないはず。
3時の休憩時間
2日目は肌寒い日だったので、温かい「肉まん+コーヒー」を差し入れ


渡した時に、大工さんが事前と笑顔を浮かべてくださったので、やっぱり渡してよかったなと思いました。

上棟で祝儀を渡さなかった3つの理由

祝儀を渡すかどうかは迷いましたが、我が家は結局渡さないことにしました。理由は2つです。
1 上棟式をしなかったから
上棟の1日目が平日に行われたこともあって我が家は上棟式はしませんでした。
営業さんによると「上棟式をする人の割合は2割とのこと」。ほとんどの人は上棟式をしないようです。
我が家は地鎮祭はしたので、上棟式もしようか迷ったのですが、平日に仕事を休めませんでした。
儀式的な行事に祝儀は欠かせないので、上棟式をしていたなら祝儀を渡していたと思います。
関連 する?しない?一条工務店「地鎮祭」のお礼・挨拶・服装のポイントを解説
2 原則禁止だから
営業さんに一応確認しましたが、「祝儀は禁止しています」とのこと。
ただ、一条工務店で上棟された方でも渡されている人もいるので、後は建て主側の判断ですね。
3 人数がわからなかったから
祝儀を渡すとなると、お金だけでなく祝儀袋など用意しないといけません。
ただ工事に来られる人数が事前に分からず、用意しにくかったのも、渡さなかった理由の1つです。
祝儀の相場は?
祝儀をされる場合は、いくら包めばいいか気になりますよね。相場を調べると下のような額になるようです。
- 棟梁・・・・・1万円
- 応援大工・・・3千円
応援に来られる大工さんの人数はよく分かりませんし、一人ひとりに渡すのは大変です。
棟梁にまとめて3~5万円渡して、後の割り振りは任せる方法でもいいかもしれませんね。

上棟の様子
我が家の上棟は2日間にかけて行われました。基礎の状態から考えるとビックリするほどの早さです。
工場見学で聞いたように部品のほとんどが完成した状態で届けられるから、上棟がこんなに早く終わるんでしょうね。
関連 これが新しい抽選会!一条工務店工場見学「住まいの体験会」レポート
上棟一日目の様子
上棟1日目は1階部分の作業でした。
作業開始前の我が家の状態(基礎)はこんな感じです。

作業開始前の7時過ぎにトラック5・6台が続々と到着。
ハイドロテクトタイルや窓はすでに壁についた状態です。

500キロ以上ある建具も空を舞っています。やっぱりクレーン車はスゴイですね。

18時の作業終了時には、1階部分が完成。

一条工務店のアイスマートと言えば「ハイドロテクトタイル」。
我が家のハイドロテクトタイルの組み合わせは「ピンク×ブラウン」。他のアイスマートと色がかぶらないようにしました。
ハイドロテクトタイルの性能や価格は下の記事に詳しく書いています!
関連 驚きの価格!ハイドロテクトタイルの外壁はメンテナンス費用で考える
屋根がない状態なので、「雨が降ったらどうするの?」と思いましたが、仮屋根を付けているので心配ないとのこと。
上棟二日目の様子
二日目も7時過ぎにはトラックが到着。朝の8時には作業スタート。

2日目は中にも入らせていただきました。

我が家はボックス階段ではなく、オープンステアを採用しました。
7つもデメリットがあるので悩んだんですが…、魅力には勝てませんでした。詳しくは下の記事で!
関連 【間取り】7つのデメリットを上回るオープンステア!オプション化しても採用

上の画像は我が家のリビング。家族が集えるリビングになるように工夫したので、完成が楽しみです。
ちなみに、上部は吹き抜けにしてリビングを開放的にしています。詳しい間取りは下の記事で!
そして、上棟終了!

40坪のアイスマートがやっとお目見えです。
こだわりすぎて建築費用が4000万円もかかり、日々かなり後悔していますが、この日ばかりは「高い買い物をしてよかったな」と思っちゃいました。
アイスマートの建築費用が気になる方は下の記事で詳しく書いています!
関連 【真の坪単価格】一条工務店アイスマート40坪を総額いくらで建てたのかi-cubeと比較

上棟時に雨。中止するの?

我が家の上棟は2日間とも、天気が悪い中で行われました(日頃の行いは良いはずなんですが…)。
特に1日目は、ポツリポツリと時々雨が…。構造材が雨にぬれないか心配になりますよね。
もちろん私も棟梁に「大丈夫ですか?」と尋ねましたが、
「心配いりません。ただ、これ以上雨が強くなれば中止します」とのこと。
どうやら、構造材は油分が多く水に強い材質でできているので、数日天候が良ければ乾いてくるそうです。
心配は収まりませんでしたが、「プロの棟梁が言っているんだから」と自分に言い聞かせ納得することに。
まとめ
「家が立体的になるにしたがって大きく感じますよ」と言われていましたが、確かにその通り。
地縄張りを見た時は「小さいな~」と思っていましたが、基礎から上棟と家が出来上がるにしたがって、迫力が増していく様子がよく分かります(写真では分かりにくいかもしれませんが…)。
地縄張りや基礎の状態の時は、あまり実感がわいてきませんでしたが、家がこんな感じで建つと「感動」しかありません。
棟梁をはじめ、大工さんや工事関係者には本当に感謝です。
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