「地鎮祭のお供え物って、どんなモノを用意したらいいの…」
「通販とかで、簡単に手に入ったりしないのかしら…」
神様を迎える大事な地鎮祭で欠かせないのが「お供え物」
ただ、「お供え物」の準備に失敗し、トラブルに巻き込まれている人が多いのも事実です。
地鎮祭のお供え物について、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- お供え物の「お酒」「乾物」「お魚」は特に注意が必要
- 準備するのが大変な場合は、通信販売がおすすめ
- お供え物は持って帰るのが最近の主流
建築会社が教えてくれない、「お供え物」の真実に迫っていくことにします。

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地鎮祭のお供え物は「海のもの」「山のもの」合わせて7点

地鎮祭のお供え物の中身は次の7つです。
- 清酒
- お米
- 塩
- 海のもの・乾物
- 山のもの
- 野菜
- 水
1 お酒(清酒一升)
清酒一升(1.8リットル)に、祝儀用の「のし紙」を付けるのが一般的。
酒屋さんで「地鎮祭用の清酒をください」と頼むと、「のし紙」を付けてもらえます。
「のし」の表書きの上段には「奉献」が最適。下段は施主(あなた)の名前が入ります。
2 お米(一合)
お米一合(180cc)を洗米するのが基本。
前日にお米を洗って、水切りしたものをキッチンペーパーなどに広げ、一晩乾かして用意することに。
ただ、最近はお米を洗わずそのままの状態が主流になってきています。
お米の量に厳格な決まりはありません。住宅メーカーや神主さんに事前に確認してください。
3 塩(一合)
塩を一合ほど用意。
お供え物としてだけでなく、敷地を清めるためにも使います。
4 海の幸・乾物
「おめでたい」として尾頭付きの鯛を用意するのが一般的。
魚以外にも、昆布やスルメなどの「乾物」も必要です。
5 山の幸(果物)
山の幸として、季節の果物をお供えするのが一般的。
果物の代わりにキノコ類を用意することもあります。
6 野の幸(野菜)
「野の幸」として野菜を用意。
- 地面の上にできるモノ(トマト・ナス・キュウリなど)
- 地面の下にできるモノ(大根・イモなど)
の両方を準備してください。
7 水(一合)
水一合(180cc)を用意します。
- 水道水
- ミネラルウォーター
- 神社のお水
など、基本的に何でもOKですが、キレイに洗った容器に準備してください。
お供え物はすぐに用意できないので、余裕をもって準備することが大切です。

地鎮祭の乾物は「昆布(わかめ)」・「しいたけ」・「寒天」・「スルメイカ」の4種類

地鎮祭の乾物としては、次の4種類のモノがおすすめです。
- 昆布(わかめ)
- スルメイカ
- しいたけ
- 寒天
1 昆布(わかめ)
昆布は短くカットされたものではなく、幅が広く色ツヤの良いものを用意(利尻昆布など)
「喜ぶ=よろこんぶ」として、地鎮祭以外でも縁起物でよく使われます。
また、昆布の代わりに「ワカメ」を使うのもおすすめ。
ワカメは「若芽・若女」と漢字が当てられ、縁起の良いものとして重宝されています。
2 スルメイカ
スルメイカは「寿留女」と漢字が当てられ、縁起が良いとされています。
- 寿:長寿・幸福
- 留:家庭円満である
- 女:良妻である
また、「お金=お足」とも言われ、足の数が多いイカは「お金が貯まりやすくなる」と言われています。
3 しいたけ
お供え物として「しいたけ」が好まれるのは、松茸より高級品だった昔の名残。
高価で貴重な「しいたけ」はお正月の祝い事でしか食べられなかったので、神事に用いられるようになっています。
生のシイタケでも問題ありませんが、乾物の方が日持ちがするので「干し椎茸(乾椎茸)」が使われることが多くなっています。
4 寒天
縁起の良い「紅白寒天」がおすすめ。
ただ、最近は「赤い寒天」を扱う店が少なく、なかなか手に入りにくい状態になっています。
値段の高いモノを用意する必要はありませんが、セール品などはマナー違反です。

地鎮祭では「鯛の代わりの魚」もOK

「おめでたい」として鯛を用意するのが一般的ですが、尾頭付きの生魚なら何でもOK。
地域によっては、
- 鮎(アユ)
- 鰆(サワラ)
- キンキ
- ホウボウ
などを用意する場合もあるので、事前に確認してください。
POINT
地域の代表的な生魚を「尾頭付き」で用意すれば、土地神様もお喜びになるはずです。

地鎮祭のお供え物は地方(沖縄など)によって違います

地鎮祭のお供え物は、地方によって内容が違ってくることも。
沖縄の地鎮祭の場合、清酒の代わりに泡盛を用意するのが一般的。
風習が色濃く残る地域では、神主さんにお供え物を確認することが大切です。
参加者が多い場合はオードブルの準備が必要な場合も
地域によっては、地鎮祭後に工事関係者と食事をする場合も。
ただ、地鎮祭は簡素化が進んでいるので、個人宅の地鎮祭で食事をすることはまずありません。
お供え物に決まりはなく、地域の風習によっても代わってきます。

地鎮祭のお供え物の準備は自分?神主?

地鎮祭のお供え物は、施主(あなた)が用意するのが古くからの慣習。
ただ、実際に揃えるのはかなり大変なので
- 神主さんの方で用意
- 住宅メーカーの方で用意
という形が増えてきています。
お供え物代は5000円ほどが相場
お供え物を用意するのにかかる費用は5000円~1万円ほど。
神主さんに準備してもらう場合は、お車代と合わせて2万円ほどを渡すのがマナーです。
関連 【地鎮祭のお金マナー】初穂料を渡すタイミングや両家へのお車代は?
砂や竹など道具の準備物は?
地鎮祭では、設営するための道具の準備も必要です。
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祭壇 | 神様を祀り、お供え物を捧げる壇のこと |
榊(さかき)5本 | 祭壇の左右に立てたり、玉串として使います |
升・湯呑 | 地鎮祭の最後にお神酒を参列者で頂く時に使います 紙コップで代用することも可能 |
半紙 | お供え物下に置きます 半紙1帖(20枚)ほどが必要です |
青竹・注連縄(しめ縄) | 土地の四方を竹で囲い、注連縄を張り、神様をお迎えする聖域であることを示します |
盛り砂(砂山) | 土地に見立て砂を高く盛り上げたもの バケツ3杯ほどの砂が必要です |
鎌・鍬(くわ)・鋤(すき) | 刈初・穿初の用具として使います |
鎮め物 | 基礎工事の時に埋め、工事の安全を祈念します |
道具類は神主(施工業者)が用意するのが通例なので、建て主(あなた)が用意することはありません。
お供え物の準備が難しい場合は、神主さんやハウスメーカーに頼むのも1つの手です。
関連 【地鎮祭の準備ガイド】榊を用意するのは自分?ハウスメーカー?

地鎮祭お供え物セットを用意するなら「通信販売」が便利

地鎮祭のお供え物を個人で準備しようとすると、様々な店を巡る必要があります。
- 清酒:酒屋・ネット
- お米・塩・水・山の幸・野菜:近所のスーパー
- 尾頭付きの鯛(生魚):魚屋
- 乾物:百貨店(デパート)・ネット
準備に時間がさけない方に人気なのが通信販売。
「松作商店」では、お供え物セットの通販を行っているので簡単に入手できますよ。
通販では個別注文にも対応
お供え物セットの中でも特に入手が難しいのが乾物の「するめ」。
スーパーには、お供え物にふさわしいような立派な乾物は売られていません。
松作商店では、「するめだけ」などの個別注文もできるようになっているので便利です。
通信販売を利用すれば、個人でも簡単に「お供え物セット」が入手できます。
⇒公式サイトへ:松作商店/寛政元年創業

地鎮祭のお供え物って、その後はどうするの?

地鎮祭の後には「直会(なおらい)」を開き、神主さんや参列者でお供え物をいただくのが本来の姿。
直会とは…
直会とは、祭典後に神主さんや参列者で、お供え物を分け合う儀式のこと。
神様が食した供物をいただくことにより、その神力を分けていただくことができると考えられています。
ただ、現在の地鎮祭は簡略化されているので、大規模な地鎮祭でない限り「直会」は開かれません。
以前は「奉献酒」だけ口にすることがありましたが、飲酒運転の問題もあるので今はほとんどありません。
お供え物は用意した人が持ち帰る
最近の地鎮祭では、お供え物を準備した人が持ち帰るのが通例。
つまり、
- 神主さんがお供え物を準備したなら、神主さんが持ち帰る
- 建て主(あなた)が準備したなら、建て主が持ち帰る
というのが一般的です。
最近の地鎮祭では、お供え物を食べることはせずに、用意した人が持ち帰ります。
【まとめ】地鎮祭では服装や挨拶のマナーも

地鎮祭のお供え物についてまとめます。
POINT
- お供え物の「お酒」「乾物」「お魚」は特に注意が必要
- 準備するのが大変な場合は、通信販売がおすすめ
- お供え物は持って帰るのが最近の主流
最近では通信販売も始まり、以前よりお供え物の準備が楽に。
代わりに「服装」や「挨拶」で失敗する人が多いので、特に注意してください。