「一条工務店の預り金って、どうして80万円も必要なの…」
「自己資金が足りないんだけど、“つなぎ融資”は利用できないのかしら…」
一条工務店で工事を進めるために必要になるのが「預り金」。
私も「預り金」を払ったことで、スムーズに家づくりを進めることができました。
一条工務店の「預り金」について、あなたに伝えたいことは３つ。
POINT
- 「預り金」と「契約金」は別物、合計で180万円の支払いが必要
- 自己資金が足りない場合は、「つなぎ融資」を利用できる
- 最終的に「預り金」は返金されるので、支払トラブルも心配なし
ただ、「預り金」を支払ったために、返金トラブルに遭う人がいるのも事実…。
公式サイトでは分からない、一条工務店「預り金」の真実に迫っていくことにします。
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一条工務店「預り金」とは
「預り金」は、工事にかかわる諸費用を一条工務店が支払い代行するための先払金のこと。
あらかじめ一条工務店に「預り金」を払うことで、一つ一つの支払いの手間を省略することが可能になってきます。
「預り金」で支払う主な内容は次の５つ。
- 諸官庁への手続き費用
- 収入印紙代
- 水道別途工事費（加入金）
- 登記費用一式
- つなぎ融資利息 など
ただ、１つの支払いが15万円を超える物があれば、「預り金」とは別に業者に直接支払うことに。
水道関係の費用委については、合計で30万円までは「預り金」での精算となります。
実際の支払額が「預り金」より少なければ、工事完了後に返金されることになっています。
預り金は「80万円」を専用口座に入金
預り金は、誰であっても一律「80万円」。
一条工務店では、預り金を含めたお金のやり取りを「専用口座」に限定しているのが特徴。
書面にも次のように明記されています。
事故防止のため、弊社社員が現金でのお支払いを受領することや、現金をお預かりして振り込みの代行をすることは、一切いたしておりません。
お客様専用のご入金口座（お客様専用口座）をご用意させていただきましたので、お手数ですが、同封の「お振り込み用紙」にてお振り込み戴けますよう、お願い申し上げます。
一条工務店の社員が現金を受け取ることは一切ないので、支払いトラブルを心配する必要はありません。
振り込みの手数料は、一条工務店側が負担してくれます。
POINT
工事をスムーズに進行するために、一条工務店が支払い代行しくてれるシステムが「預り金」です。
関連 【一条工務店は５つのトラブルに注意】ブログで分かる最悪のケースは？
一条工務店「預り金」はいつ必要？「契約金（100万円）」との違いは？
「預り金」と似たシステムに「契約金」がありますが、違いは次の通り。
横にスクロールできます⇒
| 項目 | 契約金 | 預り金 |
| 金額 | 80万円 | 100万円 |
| 支払い時期 | 仮契約（本契約） | 工事着手承諾 |
| 支払い内容 | 図面作成費用 土地測量・地盤調査 設計に関する申請費用 |
水道別途工事費（過入金） 登記費用一式 つなぎ融資利息 |
「契約金」と「預り金」は別物。
結果的には、「契約金」と「預り金」を合わせて『180万円』を、一条工務店に先払いしておくことになる訳です。
関連 【一条工務店の契約金が払えない】ローンのつなぎ融資はどうなの？
一条工務店の支払いの流れ
「預り金」を支払うのは『工事着手承諾』の後。
打ち合わせ内容を確定し、工事を始めるための契約を結ぶこと。
工事着手承諾後には建築費の支払いも待っていますが、一条工務店では、建築費を３回に分けて１／３ずつ支払うのが原則です。
横にスクロールできます⇒
| 名称 | 金額 | 期限 |
| 預り金 | 80万円 | 工事着手承諾時 |
| 着手金 | 建築費×１／３ | 上棟75日前まで |
| 上棟金 | 建築費×１／３ | 上棟時まで |
| 最終金 | 建築費×１／３ | 引き渡しまで |
支払い期限は違いますが、「預り金」と「着手金」を同時に支払う方がほとんど。
というのも、着手金も支払わないと「着工待ち」状態になってしまい、工事が進まないから。
ちなみに、我が家が支払った「着手金」の額は次の通り。
1245万円
アイスマートを建てるのに4000万円以上の建築費がかかったので、今まで経験したことのない金額を支払っています。
POINT
- 設計のために支払うお金が「契約金」
- 工事のために支払うお金が「預り金」
一条工務店の「預り金」が払えない場合は、『住宅ローン（つなぎ融資）』が利用できます
「預り金」は自己資金で支払うのが理想ですが、足りなければ「つなぎ融資」を利用することに。
「つなぎ融資」は、住宅を建てる前に必要な資金を一時的に立て替えてくれるローンのこと。
ちなみに、住宅ローンが利用できるのは、完成した家の引き渡しを受けてからです。
我が家も自己資金が足りなかったので、一条工務店専用ローン「アイフラット」を利用して支払っています。
契約金は「自己資金」で支払うのが原則
仮契約での「契約手付金（100万円）」については、自己資金で払うのが原則。
というのも、仮契約時点では住宅ローンの申請ができないので、「つなぎ融資」の利用もできないから。
「カードローン」など無理にお金を用意するのはデメリットが多いので、まずは家計を見直すことからスタートすることが大切です。
なるべくローンに頼らないことが大切。「つなぎ融資」の金額が少なくなるほど、住宅ローンの負担も軽くなっていきます。
一条工務店の「預り金」は引き渡し後に返金されます
一条工務店の「預り金」は、引き渡し後１～２か月してから差引額が返金されることになっています。
「預り金精算書類」として
- 明細書
- 領収書
も送付され、支払の中身が確認できるようになっているので安心。
ちなみに、我が家が「預り金」を使って支払った内容は次の通りです。
| 支払い内容 | 金額 |
| 契約印紙代 | １万円 |
| 追加契約書印紙代 | 5000円 |
| 設計業務受託費 | 10万8000円 |
| 設計業務委託契約書印紙代 | 200円 |
| 設計申請・届出業務① | 5400円 |
| 設計申請・届出業務② | １万6000円 |
| 水道申請関係（納付金） | 14万0400円 |
| 水道別途工事 | 9504円 |
| 設計申請・届け出業務 | １万0800円 |
| つなぎ金利① | 11万0169円 |
| つなぎ金利② | ７万0819円 |
| つなぎ金利③ | ３万0397円 |
| 登記（表題） | ８万5050円 |
| 登記（保存・抵当権） | 13万1592円 |
| 合計 | 72万7731 |
結果的に、我が家では７万円の「預り金」が戻ってきています。
「預かり金（80万円）」が不足する場合も…
工事の諸費用が80万円以内に納まれば、精算した残りが「引き渡し」時に戻ってきます。
ただ、なかには80万円以上の諸経費がかかり、不足分を追加請求される場合も…。
特に、
- 解体工事費
- 造成工事費
- 残土処理費
は、それぞれ10万円以上かかることも珍しくないので、土地の形状には注意してください。
「着手金」や「最終金」の残金も返ってきます
返金されるのは「預り金」だけではありません。
支払った建築費用の内、実際には使われなかったお金も合わせて返金されることになっています。
我が家の場合、最終的な返金額は230万3800円。
急に通帳のお金が膨れ上がるので、ビックリしないでくださいね。
一条工務店は明朗会見。「預り金」もきちんと返金されるので安心です。
【まとめ】一条工務店「預かり金」の評価
一条工務店の「預り金」について、まとめます。
POINT
- 「預り金」と「契約金」は別物、合計で180万円の支払いが必要
- 自己資金が足りない場合は、「つなぎ融資」を利用できる
- 最終的に「預り金」は返金されるので、支払トラブルも心配なし
「預り金」と「着手金」を同時に支払うことになるので、「つなぎ融資」を利用される方がほとんど。
少しでも住宅ローンの負担を減らしたいなら、「一括審査」で実際の条件を比較することが大切です。
